抜け毛の検査には何がある?診察・血液検査など原因を調べる方法

抜け毛の検査には何がある?診察・血液検査など原因を調べる方法

抜け毛の原因検索は、いきなり血液検査だけで行うものではありません。

まず問診と頭皮・毛髪の診察を行い、疑われる原因に応じてトリコスコピー、ヘアプルテスト、血液検査、必要時には頭皮生検などが検討されます。全員に同じ検査を一律に行うわけではありません。

この記事では各診察・検査の役割と、追加検査が検討される場面を整理します。

抜け毛の検査は何をする?最初の4つの確認

いきなり血液検査ではなく、問診と頭皮・毛髪の診察から必要な検査を絞ります。

問診

出現時期、経過、薬歴、治療歴、外的要因などを確認します。

確認したいこと
  • 開始時期
  • 急か徐々か
  • 過去の脱毛
  • 治療歴

パターン脱毛でも家族歴や経過の問診が使われます。

問診も重要な診断過程です。

視診

脱毛分布、炎症、瘢痕、毛髪の状態を観察します。

項目確認ポイント
分布部位
炎症紅斑・鱗屑等
毛孔瘢痕
毛髪細さ・断裂

頭皮所見が鑑別に役立ちます。

抜け毛本数だけでは得られない情報を確認します。

病歴・服薬歴

全身疾患、薬剤、生活上の出来事も確認します。

確認したいこと
  • 既往歴
  • 処方薬
  • 市販薬
  • 手術・出産・減量

薬は自己中止しません。

お薬手帳や時系列メモを持参しましょう。

必要な検査を選ぶ

全員に同じ検査を一律実施するわけではありません。

確認したいこと
  • 脱毛パターン
  • 頭皮所見
  • 全身症状
  • 問診結果

疑う原因に応じ追加します。

検査数の多さが診断の良さを意味するわけではありません。

頭皮・毛髪を詳しく見る検査4つ

拡大観察や牽引試験などが使われることがあります。

トリコスコピー・ダーモスコピー

毛髪と頭皮を拡大観察します。円形脱毛症では診断・活動性評価に用いられます。

確認したいこと
  • 毛髪の太さ
  • 断裂毛
  • 黒点等
  • 頭皮・毛孔

一所見だけで確定しません。

問診・視診と組み合わせます。

ヘアプルテスト

一定の方法で毛束を軽く牽引して抜ける毛を評価します。

項目確認ポイント
目的活動性等
部位必要範囲
方法医療者が実施
解釈他所見と併用

自己流で強く引っ張る検査とは異なります。

自宅で反復しないようにしましょう。

毛髪・毛幹の観察

切れ毛や毛幹形態などを観察します。

確認したいこと
  • 断裂毛
  • 太さ
  • 短い毛
  • 形態異常

美容施術や機械的刺激も合わせて確認します。

頭皮上の毛髪も診断材料です。

写真による経過記録

条件をそろえた写真は進行・治療経過の比較に役立ちます。

確認したいこと
  • 分け目
  • 頭頂部
  • 生え際
  • 脱毛斑

単独の診断検査ではありません。

同条件で記録しましょう。

血液検査をするのはどんなとき?4つの考え方

全身疾患や栄養状態等が疑われる場合に検討されます。

全身疾患が疑われる

甲状腺疾患や膠原病などでも脱毛が起こり得ます。

確認したいこと
  • 全身症状
  • 既往歴
  • 経過
  • 診察所見

検査項目は疑う疾患で変わります。

自己判断で検査項目を決める必要はありません。

貧血・栄養状態等を確認する

JDA2017では女性型脱毛症の鑑別で貧血、急激なダイエット、消耗性疾患等の除外が重要とされています。

項目確認ポイント
血算等必要時
鉄関連医師が判断
栄養状態病歴と併用
その他症状で追加

鉄・亜鉛等を全員一律に測定するとは限りません。

検査値と病歴を合わせて評価します。

治療の安全性確認

治療内容によって開始前・継続中に検査が必要な場合があります。

確認したいこと
  • 治療薬
  • 基礎疾患
  • 併用薬
  • 治療中症状

最新添付文書等に従います。

診断目的と安全性目的を区別しましょう。

正常値でも脱毛症を否定できない

特定の血液検査一つで全ての脱毛症を診断・否定できません。

確認したいこと
  • 問診
  • 視診
  • 拡大観察
  • 追加検査

血液検査は原因検索の一部です。

正常=脱毛症なし、ではありません。

頭皮生検など追加検査が必要になる4つのケース

通常診察だけで区別しにくい場合に追加検査を検討します。

鑑別が難しい

AA2024では、多くは肉眼所見とトリコスコピーで診断可能ですが、他疾患との鑑別困難時等に頭皮生検が必要とされています。

確認したいこと
  • 診断不明
  • 複数候補
  • 非典型
  • 再評価

全例に生検するわけではありません。

必要なケースで選択します。

瘢痕性脱毛症が疑われる

毛包の不可逆的破壊を伴う疾患では病理組織検査が重要な場合があります。

項目確認ポイント
毛孔消失
炎症紅斑等
瘢痕所見
生検病理評価

AA2024でも原発性瘢痕性脱毛症との鑑別で生検が必要な場合が示されています。

瘢痕が疑われる場合は早めに評価しましょう。

感染症が疑われる

頭部白癬などが候補なら原因微生物を調べる検査が検討されます。

確認したいこと
  • 鱗屑
  • 炎症
  • 断裂毛
  • 感染可能性

方法は疑う疾患により異なります。

育毛剤だけで様子を見続けないようにしましょう。

頭髪以外の所見がある

円形脱毛症では爪の変化等も診断・病勢の参考になります。

確認したいこと
  • 爪の変化
  • 眉毛・睫毛
  • 体毛
  • 皮膚所見

必要に応じ頭髪以外も診察します。

他部位の変化も伝えましょう。

検査前に知っておきたい4つのこと

原因候補に応じて必要な検査を選ぶことが大切です。

検査の目的を聞く

何を疑い、結果が治療にどう影響するか確認できます。

確認したいこと
  • 何を調べる
  • なぜ必要
  • 結果の意味
  • 治療への影響

自由診療では費用も確認します。

検査名だけでなく目的を理解しましょう。

保険か自由診療か確認

保険適用は疑う病気・目的・診療内容で変わります。

項目確認ポイント
診断目的病気を調べる
治療前安全性
自由診療専門診療
費用受診先確認

血液検査なら必ず保険、薄毛検査は全て自費、とは言えません。

検査前に料金区分を確認しましょう。

薬・サプリを勝手に中止しない

検査値への影響が気になっても処方薬は自己中止しません。

確認したいこと
  • 処方薬
  • 市販薬
  • サプリ
  • 外用薬

医師の指示があれば従います。

使用中のものを正確に申告しましょう。

経過情報を持参する

検査結果だけでなく、いつ・どこから・どう抜けたかが重要です。

確認したいこと
  • 過去写真
  • 発症時期
  • 体調変化
  • 薬歴・治療歴

問診・診察・必要な検査を組み合わせます。

検査結果だけで自己診断しないようにしましょう。

 

 

 

 

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)