抜け毛が多いときに育毛剤を使える場合はありますが、「抜け毛が多い=育毛剤で対処すればよい」とは限りません。
抜け毛の増え方や脱毛の形、頭皮症状によっては医療機関で原因確認が必要です。
抜け毛が多いときに育毛剤は使える?
医薬部外品の育毛剤は脱毛予防や育毛などを目的としますが、あらゆる脱毛症を治療する薬ではありません。
製品区分と効能を確認する
医薬部外品の育毛剤には、育毛、薄毛、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進などの効能・効果の範囲があります。
- 製品区分
- 対象者
- 効能・効果
- 用法・注意事項
抜け毛の本数だけで原因を決めない
日々の抜け毛には変動があります。本数だけからAGAや特定の病気と診断することはできません。
本数だけでなく、増え方、薄くなる部位、頭皮や体調の変化を確認します。
抜け毛が増えた原因を確認する
抜け毛には複数の原因があるため、変化の仕方を確認します。
徐々に薄毛が進む場合
男性ではAGA、女性では女性型脱毛症などが関係する場合があります。ただし症状や家族歴だけで自己診断はできません。
【原因確認の材料】
- いつから増えたか
- 徐々か急激か
- 薄くなった部位
- 頭皮・体調の変化
急激・まだらな脱毛は受診を考える
急に大量の脱毛が起きた、円形・まだらに抜ける、強い炎症や痛みを伴う場合は、育毛剤だけで長く様子を見ず医療機関へ相談します。
【受診を考えたい変化】
- 急激な脱毛
- 円形・まだらな脱毛
- 強い赤み・痛み
- 全身の体調変化
育毛剤と発毛剤・治療薬を使い分ける
薄毛の原因によっては、医薬部外品の育毛剤とは異なる治療が適する場合があります。
ミノキシジル外用薬は医薬品
日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでは、男性型・女性型脱毛症へのミノキシジル外用は推奨度Aです。医薬部外品の育毛剤とは同じ分類ではありません。
【混同しないもの】
- 医薬部外品の育毛剤
- ミノキシジル外用薬
- 医療機関で処方される治療薬
原因に合わない自己治療を続けない
円形脱毛症など、AGAや女性型脱毛症とは異なる脱毛症では治療方法も異なります。
育毛剤を使っていることを理由に、原因確認や必要な治療を先延ばしにしないようにします。
抜け毛が多いときの育毛剤の使い方
抜け毛を止めようとして量や回数を増やさず、製品表示どおりに使います。
頭皮へ適切に使用する
対象部位や使用回数は製品によって異なるため、表示された使用方法を確認します。
【使用時の流れ】
- 製品区分を確認する
- 用法を確認する
- 頭皮の変化を観察する
- 抜け毛の経過も確認する
悪化や異常があれば相談する
抜け毛が急に悪化した場合や、使用後に強い頭皮症状が出た場合は医師・薬剤師へ相談します。
参照資料:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」、厚生労働省「医薬部外品の効能・効果」