発毛剤は、薄毛が気になった人が誰でもすぐ使うのではなく、対象となる脱毛症か、使用条件を満たしているかを確認してから始めることが大切です。 日本で一般用発毛剤として使われるミノキシジル外用薬には、対象や年齢・性別など製品ごとの条件があります。
発毛剤はいつから使うべき?
何歳からではなく、薄毛の状態と発毛剤の適応・使用条件が合うかで考えます。
薄毛が気になった時点で対象か確認する
男性用5%ミノキシジル製剤では、壮年性脱毛症における発毛、育毛、脱毛進行予防などが効能として示されています。
【開始前の確認】
- 効能・効果
- 対象となる脱毛症
- 年齢・性別等の条件
- 使用上の注意
薄毛があるという理由だけで適応を判断しません。
早く始めれば誰にでもよいとは限らない
円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛、原因不明の脱毛などは、男性用5%製剤の対象外とされる例があります。
開始の早さより、まず自分の脱毛が発毛剤の対象かを確認することが重要です。
迷う場合は医師・薬剤師へ相談します。
開始を考える前に確認したい薄毛の変化
見た目だけで自己診断せず、時間を追って変化を確認します。
生え際・頭頂部などの変化を記録する
同じ照明・角度・髪の状態で写真を残すと経過を確認しやすくなります。
- 気になり始めた時期
- 薄毛の部位
- 定点写真
- 抜け毛の変化
写真だけでAGAを診断することはできません。
急激・斑状の脱毛では先に相談する
男性用5%ミノキシジル製剤では、脱毛が急激な場合や髪が斑状に抜けている場合などは使用しないよう記載されています。
【自己判断で開始しない変化】
- 急激な脱毛
- 円形・斑状の脱毛
- 原因不明の脱毛
- 頭髪以外の脱毛
別の脱毛症などの可能性があります。
発毛剤を始める前の安全確認
発毛剤は医薬品なので、添付文書の使用条件を確認します。
持病や体調によって相談が必要な場合がある
男性用5%製剤では、高血圧・低血圧、心臓・腎臓の障害、むくみ、甲状腺機能障害、高齢者などについて使用前の相談事項が示されています。
【相談時に伝える情報】
- 持病
- 使用中の薬
- アレルギー歴
- むくみ等の症状
- 薄毛の経過
個別製品の添付文書を確認します。
傷・湿疹・炎症がある頭皮には使わない製品がある
男性用5%製剤では、傷、湿疹、炎症がある頭皮には使用しないよう記載されています。
【開始前の頭皮チェック】
- 傷
- 湿疹
- 発赤・炎症
- かぶれ
まず頭皮トラブルへの対応を検討します。
開始後はどのくらい経過を見る?
ミノキシジル外用薬は数日で発毛を判定する薬ではありません。
男性用5%製剤では少なくとも4か月が一つの目安
PMDA掲載の複数製剤では、効果が分かるようになるまで少なくとも4か月間、毎日使用する旨が記載されています。
【経過を見る項目】
- 脱毛状態
- 生毛・軟毛
- 硬毛
- 抜け毛の程度
効果には個人差があります。
6か月改善がない場合は相談する製品がある
男性用5%製剤では、6か月使用しても改善がない場合は使用を中止し、医師・薬剤師へ相談する旨が記載されています。
【期間内でも相談する変化】
- 脱毛状態の悪化
- 急激な脱毛
- 斑状の脱毛
- 副作用を疑う症状
異常時は期間を待たず添付文書に従います。
参照資料:PMDA「一般用医薬品 添付文書」、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」