育毛剤の広告で「生える」と書いてあったら?発毛剤との違いを確認するポイント

育毛剤の広告で「生える」と書いてあったら?発毛剤との違いを確認するポイント

育毛剤の広告で「生える」という言葉を見たときは、まずその商品が何のカテゴリーなのかを確認しましょう。厚生労働省は脱毛の防止・育毛を目的とするものを育毛剤として医薬部外品の対象に位置づける一方、ミノキシジルを含む一般用医薬品には「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛の進行予防」を効能とする発毛剤があります。 広告の一語だけではなく、製品区分と正式な効能・効果を確認することが大切です。

広告の「生える」を見たら最初に確認すること

商品ページの大きな文字より、製品本体や公式情報に記載された区分・効能を確認します。

医薬部外品か一般用医薬品かを見る

育毛剤と発毛剤は、薄毛向けという点は似ていても法的区分と効能が異なります。

最初に見る

  • 医薬部外品等
  • 第1類医薬品等
  • 効能・効果
  • 有効成分

商品名に「育毛」「発毛」が入っているかだけで判断しません。

正式な効能・効果を読む

医薬部外品の育毛剤では「育毛」「脱毛の予防」のほか「発毛促進」を効能に含む製品もあります。一方、一般用ミノキシジル製品では「壮年性脱毛症における発毛」等が効能です。「発毛促進」という表示だけで、医薬品の「発毛」と同じ効能だと判断しないでください。

【表示】

  • 効能・効果
  • 対象となる脱毛症
  • 対象者
  • 使用方法

広告の表現を正式な効能に置き換えて確認します。

有効成分を確認する

発毛剤ではミノキシジルなど医薬品成分を含む製品があります。

【成分】

  • 有効成分
  • 濃度
  • 対象性別
  • 添付文書

濃度や対象者は個別製品の添付文書を確認します。

対象外の脱毛症に使わない

PMDA掲載の男性向けミノキシジル5%製品では、壮年性脱毛症以外や原因不明の脱毛症、急激・斑状の脱毛には使用しない旨が示されています。

【受診を考える】

  • 急な脱毛
  • 斑状脱毛
  • 原因不明
  • 頭皮疾患

見た目だけで壮年性脱毛症と決めつけないようにします。

育毛剤と発毛剤は何が違う?

「育毛」と「発毛」は広告上で近く見えることがありますが、製品選びでは正式な効能を区別します。

育毛剤は脱毛防止・育毛を目的とする

厚生労働省の医薬部外品の取扱いでは、脱毛の防止及び育毛を目的とするものが育毛剤として示されています。

【育毛剤】

  • 育毛
  • 脱毛防止
  • 製品ごとの効能
  • 医薬部外品等

医薬品の発毛剤と同じものではありません。

発毛剤には一般用医薬品がある

PMDAの添付文書では、ミノキシジル5%配合の男性向け製品に壮年性脱毛症における発毛等の効能が示されています。

発毛剤

  • 一般用医薬品
  • ミノキシジル
  • 対象者
  • 添付文書

医薬品には使用できない人や相談が必要な人などの注意があります。

育毛剤をAGA治療薬と同一視しない

男性AGAにはフィナステリド、デュタステリドなど医療用の治療選択肢もあります。

【区別】

  • 育毛剤
  • OTC発毛剤
  • 処方薬
  • 医療相談

目的とリスクが異なるため自己流で置き換えません。

商品名より区分を優先する

名称やパッケージの印象だけでは法的区分を判断しにくい場合があります。

【確認場所】

  • 外箱
  • 容器
  • 添付文書
  • 公式商品情報

購入前に正式表示を確認します。

広告表現を見るときの注意点

消費者庁は、商品を実際より著しく優良に見せる表示を優良誤認として規制しています。購入者側も根拠と条件を確認する習慣が役立ちます。

「必ず」「確実」などに注意する

薄毛の原因や反応には個人差があり、すべての人への効果を保証することはできません。

【確認したい表現】

  • 必ず生える
  • 確実
  • 短期間で改善
  • 誰でも

正式な効能と使用条件を確認します。

ビフォーアフターの条件を見る

写真は照明、角度、髪型などで見え方が変わります。

【写真】

  • 撮影条件
  • 期間
  • 対象者
  • 注記

写真だけで自分にも同じ結果が出るとは判断できません。

口コミ・SNSも広告か確認する

企業の依頼による投稿などは広告に該当する場合があります。

SNS

  • PR表示
  • 提供表示
  • 広告主との関係
  • 公式情報

個人の感想と承認された効能を分けて読みます。

比較広告の根拠を見る

消費者庁は比較広告について、主張する内容が客観的に実証されることなどを求めています。

【比較】

  • 比較対象
  • 評価方法
  • 根拠
  • 条件

「No.1」等の表示だけで製品を決めないようにします。

「生える」広告で迷ったときの選び方

発毛を期待する場合ほど、広告ではなく対象となる脱毛症と医薬品の注意事項を確認します。

自分の薄毛が対象か確認する

壮年性脱毛症向け発毛剤は、すべての脱毛症を対象にしているわけではありません。

確認

  • 脱毛パターン
  • 発症時期
  • 急激か
  • 斑状か

原因不明なら自己判断で医薬品を始めず相談します。

添付文書を読む

一般用医薬品では、用法・用量、使用できない人、相談事項、副作用などを確認します。

【添付文書】

  • 用法・用量
  • 禁忌
  • 相談事項
  • 副作用

広告より添付文書の情報を優先します。

育毛目的なら育毛剤の効能を見る

脱毛予防や育毛を目的とする場合は、その効能が表示された育毛剤を比較します。

【育毛剤選び】

  • 効能
  • 有効成分
  • 使用感
  • 継続費用

発毛剤と目的を混同しないようにします。

「生える」の一語で決めない

重要なのは広告の言葉ではなく、製品区分と承認された効能、対象者です。

 

広告で「生える」という表現を見たら、その商品が育毛剤なのか、発毛を効能に含む一般用医薬品なのかを確認しましょう。育毛剤は脱毛防止・育毛を目的とする製品で、ミノキシジル発毛剤とは区分が異なります。正式な効能・対象者・添付文書を確認して選ぶことが大切です。

急な脱毛や斑状脱毛などでは、発毛剤を自己判断で使わず医療機関へ相談します。

参照資料:厚生労働省「医薬部外品の効能・効果」、消費者庁「景品表示法・特定商取引法」、日本皮膚科学会ガイドライン2017年版

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