増毛には自毛への結着、接着などさまざまな方式があり、毛の素材や固定方法も一律ではありません。そのため、一般的なヘアケアと同じ条件で使えるとは限りません。
染毛前後の安全上の注意
酸化染毛剤の白髪染め・ヘアカラーは、毎回使用48時間前から説明書どおりに皮膚アレルギー試験を行います。過去にヘアカラーでかぶれた人は、再使用や自己判断のパッチテストをせず皮膚科へ相談してください。
使用中にかゆみ、発疹、刺激などが出たら直ちに中止して洗い流します。息苦しさや全身のじんましんなどが出た場合は、すぐに救急要請してください。
自毛を染める工程と追加毛を分ける
人工毛を自毛用の白髪染めで同じ色にできるとは限りません。追加毛は希望色に交換する方法もあります。自毛を染めるときは固定部と追加毛を保護できる施術方法を選び、全体へ自己流で薬剤を塗らないでください。
増毛後にヘアカラーを使えるかは方式によって異なる
まず施術先や製品の取扱説明で、使用できる製品・施術と禁止事項を確認することが基本です。
個別の使用条件を優先する
自毛を染められる場合でも、増毛部分の素材を同じ薬剤で染められるとは限りません。
自毛と増毛部分の違いを確認する
薬剤が固定部分や頭皮に触れる可能性もあるため、染める範囲と施術方法を事前に確認します。
自毛と増毛部分を分けて考える
自毛には問題なく使える方法でも、人工毛などの増毛部分や固定部分には適さない場合があります。使用する場所まで確認します。
頭皮の状態も確認する
赤み、痛み、かゆみ、傷などがある場合は、刺激になるケアや美容施術を追加しないようにします。
増毛方式、毛の素材、固定方法、使用可能な製品、避けるべき成分や温度、固定部分への使用可否、推奨される手入れ方法を確認します。
増毛部分に強い負担をかけない
使用可否が分からない製品や施術を、自己判断で増毛部分へ試すのは避けましょう。
摩擦や引っ張りを抑える
洗髪やスタイリングの際は、固定部分を爪でこすったり、髪を強く引っ張ったりしないようにします。
違和感があれば使用を中止する
使用後に頭皮の痛みや強いかゆみなどが出た場合は、原因となる可能性がある製品や施術を続けず、状態を確認します。
【一律に「使える」と判断しない】
増毛サービスごとに素材や装着方法が異なります。契約時・施術時の説明や取扱方法を優先してください。
メンテナンス方法も確認する
増毛を長く使用するには、日常のケアに加えて、追加、交換、調整などのメンテナンス条件も確認しておくことが大切です。
固定部分を自己流で補修しない
緩みや違和感があるときに家庭用接着剤などで自己流に補修せず、施術先へ相談します。
【頭皮トラブルがある場合】
強い赤み、腫れ、痛み、膿、傷などがある場合は刺激を加えず、症状が強い・続く場合は医療機関へ相談してください。
増毛と薄毛治療は別のもの
増毛は外見上のボリュームを補う方法で、AGAなどの脱毛症を治療したり発毛させたりする方法ではありません。抜け毛自体が気になる場合は原因の確認も検討します。
参考資料:日本ヘアカラー工業会「皮膚アレルギー試験(パッチテスト)について」「ヘアカラーによるアレルギー反応」