発毛剤には「使用してはいけない人・状態」と「使用前に医師や薬剤師へ相談する人・状態」があります。持病があるだけで一律に使用不可とせず、製品の添付文書で区別して確認することが重要です。
ここでは一般用ミノキシジル外用薬を念頭に、年齢、脱毛状態、頭皮状態、持病を確認するときの考え方を整理します。
発毛剤を使えない人はいる?
一般用医薬品であっても、誰でも使用できるわけではありません。
製品ごとの「してはいけないこと」を確認する
国内のミノキシジル外用薬では、成分へのアレルギー歴、対象外の年齢・性別、壮年性脱毛症以外の脱毛などを使用禁止としている製品があります。
【使用前に必ず確認する項目】
- 年齢
- 性別・対象者
- 脱毛の原因・状態
- 頭皮の傷や炎症
- 過去のアレルギー
男性用と女性用を自己判断で入れ替えない
ミノキシジル製品には対象者や濃度などが異なるものがあります。「濃いほどよい」と考えて対象外の製品を使わず、表示された対象者を守ります。
「使えない条件」と「使用前に相談する条件」は別です。添付文書の区分どおりに判断します。
年齢・脱毛状態による注意点
年齢制限だけでなく、壮年性脱毛症以外の脱毛ではないかを確認します。
20歳未満を使用不可とする製品がある
国内の代表的な一般用ミノキシジル外用薬では、20歳未満は使用しないこととされています。購入時は使用する製品の最新の添付文書を確認します。
【年齢以外に確認すること】
- 急激に脱毛していないか
- 斑状に脱毛していないか
- 原因が分からない脱毛ではないか
- 家族歴だけで自己診断していないか
脱毛の原因が分からない場合は受診を考える
円形脱毛症など、AGAとは異なる脱毛症もあります。発毛剤の対象か分からない場合は医療機関で確認します。
持病がある場合の確認ポイント
高血圧などの持病は、製品によって「使用前に相談すること」に含まれるため、自己判断で使用可否を決めません。
治療中の人は薬剤師・医師へ相談する
心臓・腎臓の障害、血圧の問題などについて相談事項を設けているミノキシジル製品があります。現在の治療内容も伝えて確認します。
- 持病・治療中の病気
- 使用中の医薬品
- 過去の副作用・アレルギー
- 脱毛の経過
「持病=絶対に使えない」とは限らない
禁止事項と相談事項を混同すると、必要以上に使用を避けたり、反対に注意事項を軽視したりする原因になります。
頭皮状態と使用中の症状に注意する
頭皮に傷や湿疹・炎症があるときは、発毛剤を重ねる前に添付文書を確認し、必要に応じて皮膚症状の診察を受けます。
頭皮トラブルがあるときは無理に塗らない
発赤、かゆみ、痛みなどが強い場合は、原因を確認せずに使用を続けないようにします。
【使用前の確認手順】
- 対象年齢を見る
- 効能・効果を見る
- 禁止事項を見る
- 相談事項を見る
- 用法・用量を守る
体調変化があれば添付文書に従う
副作用が疑われる症状が現れた場合は、「効いている反応」と自己判断して使い続けず、使用中止や相談の指示に従います。
参照資料:PMDA「一般用医薬品 添付文書」、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」