育毛剤の広告で使われる「浸透力」は、何がどこまで浸透するのかを注釈や試験条件と一緒に読む必要があります。浸透性に関する製剤上の特徴と、育毛剤として認められた効能・効果は別の情報です。イメージ図や独自技術の名称だけから、発毛や育毛の効果が強いと判断しないようにします。
育毛剤の「浸透力」とは?
「浸透」という表現は、それだけでは到達部位や効果の大きさを示しません。広告の本文だけでなく注釈まで確認します。
何が浸透するのか確認する
有効成分なのか、保湿成分など別の成分なのかを確認します。成分名が明確でない表現は、意味を広く受け取らないようにします。
どこまで浸透する表現なのか確認する
角質層までなど到達範囲が注記されている場合は、その範囲を含めて読みます。
「浸透」という言葉だけで毛根まで届く、発毛効果が高い、と読み替えないことが重要です。
イメージ図と試験結果を分ける
図解が実測データなのか説明用イメージなのかを確認し、見た目の印象だけで判断しません。
浸透に関する試験を見るポイント
試験結果が示されている場合は、比較対象、条件、対象成分、評価方法を確認します。
比較対象を確認する
自社従来処方との比較など、何と比べた結果なのかを見ます。
試験条件を確認する
実際の使用条件と同じなのか、試験環境での評価なのかを区別します。
結果が効能そのものを示すか確認する
浸透性の違いが示されていても、それだけで育毛効果の差まで証明したことにはなりません。
「浸透力が高い=効く」と考えない理由
製剤の使いやすさや成分の届け方に関する特徴と、製品に認められた効能は同じ評価軸ではありません。
製品区分を確認する
医薬部外品の育毛剤と医薬品の発毛剤では、目的や表示できる効能が異なります。
正式な効能・効果を優先する
広告上のキャッチコピーより、製品に表示された効能・効果と使用方法を確認します。
独自浸透技術や浸透率の数字だけを、発毛効果の保証として扱わないようにします。
浸透表現を見たときの確認手順
広告を見たら、成分、到達範囲、試験条件、効能・効果の順に確認すると整理しやすくなります。
注釈を省略せず読む
小さく書かれた到達範囲や試験条件が、広告表現の意味を限定している場合があります。
同条件で比較できる情報かを見る
異なる試験方法や異なる成分の数値を横並びにして優劣を決めないようにします。
薄毛対策全体の中で位置づける
育毛剤の浸透表現だけで対策を決めず、薄毛の原因や進行状況に応じて発毛剤や医療相談も選択肢として考えます。
参照資料:厚生労働省「医薬部外品の効能・効果」、消費者庁「特定商取引法・通信販売」、各製品の表示・使用説明書