頭皮マッサージを習慣にするとき、「朝と夜ではどちらが薄毛に良いのか」と迷う人もいるでしょう。しかし、朝と夜のどちらが発毛に優れているかを示す確立した基準はありません。時間帯そのものより、頭皮を傷つけず無理なく続けられるタイミングを選ぶことが大切です。
頭皮マッサージは朝と夜のどちらでもよい
頭皮マッサージに関する小規模な研究はありますが、朝と夜を比較して発毛効果の差を検証したものではありません。「夜のほうが髪が生えやすい」「朝は効果が低い」といった優劣を決める十分な根拠はありません。
時間帯より続けやすさを優先する
朝の身支度に組み込みやすい人もいれば、入浴後など夜のほうが落ち着いて行える人もいます。生活リズムに合わせて、強い刺激にならない範囲で行いましょう。
毎日決まった時刻でなければならないわけではない
セルフケアとして行う場合、毎日同じ時刻に実施しなければ効果がなくなるというものではありません。時間を守ることが負担になるなら、無理に固定する必要はありません。
【タイミングを選ぶ基準】
- 慌てずに行える時間か
- 頭皮に傷や炎症がないか
- 強く揉まずに行えるか
- 生活上の負担になっていないか
朝に行うならスタイリング前など無理のない時間にする
朝に頭皮マッサージを行う場合は、出勤や外出準備の合間など、自分が取り入れやすい時間を選べます。朝だから発毛しやすくなるのではなく、短時間でも頭皮へ余計な負担をかけずに行えることを優先しましょう。
急いで強く揉まない
時間がないときに強い力で一気に揉む必要はありません。爪を立てず、指の腹を使って痛みが出ない強さで行います。
整髪料をつけた後は無理に揉み込まない
ワックスなどで髪が固まった状態では、毛髪を強く引っ張る可能性があります。朝に行うなら、スタイリング前など髪を無理に引っ張らずに済むタイミングが扱いやすいでしょう。
夜は入浴と組み合わせやすいが発毛効果が高いとは限らない
夜は入浴や洗髪の時間と組み合わせやすいため、頭皮マッサージを習慣化しやすい人もいます。ただし、夜に行うこと自体が朝より高い発毛効果につながるとはいえません。
洗髪後は頭皮をこすらない
洗髪後に行う場合も、タオルで強くこすった直後にさらに強い刺激を加える必要はありません。頭皮に赤みやヒリつきがないか確認してください。
就寝前だから長時間行う必要はない
時間に余裕がある夜でも、長時間続けるほど効果が高くなる根拠はありません。痛みや違和感が出ない範囲にとどめましょう。
時間帯より薄毛への適切な対応を優先する
頭皮マッサージを行う時間を工夫しても、AGAなどの脱毛症そのものを治療できるとは限りません。「夜にマッサージをすればAGAが改善する」と考え、必要な診療や治療を先延ばしにしないようにしましょう。
マッサージはAGA治療とは別に考える
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、AGAに対する治療法について推奨度が示されています。頭皮マッサージは、それらと同じ位置づけの治療法ではありません。
頭皮に異常がある場合は休む
朝か夜かにかかわらず、傷、湿疹、強いかゆみ、痛みなどがある場合はマッサージを控えます。症状が続く場合は皮膚科への相談を検討してください。
頭皮マッサージは朝でも夜でも行えます。発毛効果で時間帯を選ぶのではなく、頭皮へ負担をかけず、自分が落ち着いて行えるタイミングを選びましょう。