つむじや頭頂部の薄毛にミノキシジルを使うと、どの程度改善を期待できるのでしょうか。国内のミノキシジル外用剤は壮年性脱毛症における発毛などを目的とし、添付文書の対象パターンにも頭頂部の薄毛が示されている製品があります。ただし、すべての人のつむじが同じように改善するわけではないため、使用前後を同条件で比較することが重要です。
ミノキシジルはつむじ・頭頂部にも使える?
頭頂部が薄いというだけで自己診断せず、対象となる壮年性脱毛症かを確認します。
頭頂部を含む壮年性脱毛症が対象になる
国内5%製剤の添付文書には、対象となる壮年性脱毛症の例として頭頂部を含むパターン図が示された製品があります。
- つむじ周辺
- 頭頂部
- 前頭部と頭頂部の薄毛
つむじの見え方は毛流れにも左右される
つむじは毛流れが放射状になるため、薄毛でなくても頭皮が見えやすいことがあります。
- つむじの位置
- 毛流れ
- 髪の長さ
- 照明
頭頂部だから必ず改善するわけではない
対象となる部位でも、発毛の程度には個人差があります。
「頭頂部は効きやすい」といった一律の断定ではなく、自分の経過で評価します。
急な頭頂部の脱毛は別の原因も考える
急激に抜けた、斑状に抜けた、頭皮に強い症状がある場合は、壮年性脱毛症以外の可能性があります。
急激な脱毛や斑状の脱毛がある場合は、自己判断で発毛剤だけを使用せず医療機関へ相談しましょう。
つむじへの効果を正しく確認する方法
自分では直接見えにくい部位だからこそ、撮影条件をそろえることが重要です。
真上から写真を残す
撮影位置がずれると、つむじ周辺の頭皮の見え方が大きく変わります。
- 頭頂部の真上
- 同じ距離
- 同じ角度
照明をそろえる
強い照明では頭皮が透けて見えやすくなるため、毎回同じ場所で撮影します。
- 同じ部屋
- 同じ照明
- フラッシュ条件を統一
髪の乾湿条件をそろえる
濡れた髪は束になって頭皮が見えやすいため、乾いた状態など条件を統一します。
| 条件 | 統一例 |
|---|---|
| 髪 | 乾いた状態 |
| 整髪料 | 使用前に撮影 |
| 長さ | 近い長さで比較 |
一定期間継続して評価する
5%製剤では少なくとも4か月間毎日使用するよう記載された製品があります。
数週間の写真だけで結論を出さず、製品の添付文書に示された期間を確認しましょう。
頭頂部が改善しないと感じるときの確認事項
ミノキシジルが効かないと決める前に、使用条件を振り返ります。
使用期間が短すぎないか
効果が分かるまでに時間がかかるため、開始直後の判断は避けます。
- 使用開始日
- 経過月数
- 製品の評価期間
用法・用量を守れているか
頻繁な中断や自己流の増量がないか確認します。
- 1回量
- 使用回数
- 中断期間
写真条件が変わっていないか
照明や髪の長さの違いで、実際以上に薄くなったように見える場合があります。
- 角度
- 照明
- 乾湿
一定期間で改善がなければ相談する
5%製剤の中には、6か月間使用して改善が認められない場合は使用を中止し、医師または薬剤師へ相談するよう記載された製品があります。
改善がないまま漫然と使い続けず、製品の中止・相談基準を確認してください。
つむじの発毛を期待するときに知っておきたい限界
発毛剤を使えば必ず元の密度まで戻るわけではありません。
発毛の程度には個人差がある
添付文書でも、毛髪が成長する程度には個人差があることが示されています。
- 使用開始時の状態
- 薄毛の範囲
- 毛髪の状態
使用を中止すると徐々に元へ戻る
5%製剤の添付文書では、効果維持には継続使用が必要で、中止すると徐々に元に戻るとされています。
効果が見えた後も、継続の必要性を理解して使用することが大切です。
多く塗っても効果が高まるとは限らない
早く改善したいからといって、定められた量を超えて使用しないようにします。
用法・用量を守り、自己判断で使用量や回数を増やさないでください。
他人ではなく自分の経過で評価する
症例写真は撮影条件や開始時の状態が異なります。自分の使用前後を基準にしましょう。
- 使用前写真
- 定期写真
- 使用期間の記録
参照資料:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」、PMDA「ミノキシジルローション5%製剤の使用上の注意」

