頭皮がかゆくフケも多い一方で抜け毛が増えると、「これはAGAなのか、頭皮トラブルなのか」と迷うことがあります。AGAは進行性の脱毛症であり、赤みやフケなどの皮膚症状だけで診断するものではありません。
頭皮トラブルとAGAは同じ症状として扱わない
炎症症状と毛髪の軟毛化・進行パターンは別々に確認します。
赤み・かゆみ・フケは頭皮の皮膚症状
皮膚炎などでは赤み、かゆみ、鱗屑などがみられます。これらがあるだけでAGAとは診断できません。
AGAは進行性の脱毛症
男性型脱毛症では遺伝的背景や男性ホルモンが関与し、前頭部や頭頂部の毛が細く短くなる軟毛化が進みます。
頭皮トラブルがあるからAGAではない
フケやべたつきの量をAGAの診断基準にはしません。皮膚症状と毛髪の変化を分けて見ます。
AGAでは薄毛の部位と毛の変化を確認する
AGAでは抜け毛の本数だけでなく、薄くなる部位と毛の変化が重要です。
生え際の後退や頭頂部の薄毛を確認する
日本皮膚科学会のガイドラインでは、問診で家族歴や脱毛経過を聞き、視診で生え際の後退や前頭部・頭頂部の毛が細く短くなっていることを確認します。
一本一本の毛が細く短くなる変化を見る
単に抜け毛が多く見えるかだけでなく、軟毛化や毛量の変化を評価します。
必要に応じて拡大鏡やダーモスコピーも使われる
医療機関では毛髪・毛穴の状態を詳しく見ることが診断の助けになります。
炎症や急な脱毛はAGA以外の原因も考える
AGAらしくない急な変化や強い炎症があれば、他の原因も考えます。
強い赤みや湿疹は皮膚疾患を確認する
炎症が目立つ場合は、AGAだけですべてを説明せず皮膚炎などを評価します。
円形・局所的な脱毛はAGAだけを前提にしない
脱毛の形がAGAの典型的な進行と異なる場合は、円形脱毛症など他の原因も考えます。
急激なびまん性脱毛も原因確認が必要
短期間で頭部全体の毛量が変化した場合は、休止期脱毛などAGA以外の脱毛も含めて評価します。
【AGAと頭皮炎症は別々に確認】
フケ・赤み・かゆみがあるだけでAGAとは診断できません。AGAでは薄毛の部位、進行経過、毛の細さ・短さなどを含めて評価します。
頭皮症状と薄毛が重なる場合は両方を評価する
二つの問題が重なる可能性もあるため、一方だけで説明しないようにします。
皮膚炎とAGAが同時に存在することも考える
頭皮炎症を治療しても進行性の薄毛が残る場合などは、脱毛症を別に評価します。
自己判断で育毛製品だけに頼らない
炎症が強い、急な脱毛がある、薄毛が継続して進む場合は皮膚科などで原因を確認します。