AGAクリニックに「何か月通えば終わるのか」と考える人もいますが、AGA治療には全員共通の終了月があるわけではありません。効果を評価するまでに一定期間が必要な治療があり、効果を維持するため継続が必要になる薬もあります。治療期間は、使用する薬、効果、安全性、本人の希望を踏まえて医師と見直していきます。
AGAクリニックには何か月通う?
「AGA治療は○か月で終了」と一律には決められません。まず、使用する治療について、いつ効果を評価するのかを確認します。
フィナステリドは通常6か月で効果を確認する
フィナステリドの添付文書では、3か月の連日投与で効果が現れる場合もありますが、効果を確認できるまで通常6か月の連日投与が必要とされています。また、効果を持続させるには継続的な服用が必要とされています。
【フィナステリドで確認する時期】
- 3か月で効果が現れる場合がある
- 効果確認には通常6か月の連日投与が必要
- 6か月以上でも定期的な効果確認が必要
これはフィナステリドについての情報であり、すべてのAGA治療に同じ期間を当てはめることはできません。
ミノキシジル外用も短期間で判断しない
国内の一般用ミノキシジル5%製剤の説明書では、効果が分かるようになるまで少なくとも4か月間毎日使用すること、6か月使用して改善が認められない場合は使用を中止して医師または薬剤師へ相談することが案内されています。
製品によって対象者や使用上の注意が異なるため、実際に使用する製品の説明書を確認してください。
効果が出たら治療終了とは限らない
フィナステリドは効果維持のため継続服用が必要とされ、ミノキシジル外用薬も使用を中止すると徐々に元に戻る旨が説明書に記載されています。改善後の継続・変更・中止は医師と相談します。
治療期間が人によって変わる理由
AGAの進行状況や治療への反応は一人ひとり異なります。同じ薬を使っていても「何か月で満足できるか」まで同じとは限りません。
治療開始時の状態と反応には個人差がある
生え際、頭頂部など薄毛の範囲や進行状況は人によって異なります。AGA以外の脱毛症であれば治療方針も変わるため、まず診断が重要です。
薬の効果はすべての人に保証されるものではありません。一定期間使用しても十分な効果が確認できない場合は、診断や治療内容を見直す必要があります。
【効果が乏しいときに避けたいこと】
- 自己判断で用量を増やす
- 複数の薬を勝手に追加する
- 診察を受けず同じ治療だけを続ける
- AGA以外の脱毛症の可能性を無視する
フィナステリドの添付文書では、6か月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延がみられない場合には投薬を中止するとされています。
副作用や希望によって治療を変更することがある
体調変化や副作用が疑われる場合、費用負担、妊活など治療選択に関係する事情が変わった場合は医師へ伝えます。継続だけが選択肢ではありません。
長期間治療するときに定期的に見直したいこと
長く続けているから安全・有効と決めつけず、定期的に治療の必要性を確認します。薬を受け取るだけの通院にしないことが大切です。
治療効果を同じ条件で評価する
写真で比較する場合は、照明、角度、髪の長さなどをそろえます。見た目だけでなく、医師の診察と合わせて継続の必要性を判断します。
副作用や健康状態の変化を伝える
新たな病気の診断、服薬の追加、体調変化などがあればAGAクリニックにも共有します。薬の適否を再確認する材料になります。
費用と治療目標を見直す
「どこまで改善したら満足か」「維持を目標にするか」など治療目標を医師と共有します。追加治療を提案された場合は、効果・リスク・費用を改めて確認します。
AGA治療をやめたいときはどうする?
治療を長く続けるなかで、中止や減薬を考えることもあります。自己判断で中止する前に、使用している薬をやめた場合に何が予想されるか確認しましょう。
中止後の変化を確認する
AGA治療薬のなかには、継続によって効果を維持するものがあります。中止後にどのような変化が考えられるか、治療ごとに説明を受けます。
治療目標と負担を相談する
費用、通院負担、治療効果への満足度などを率直に伝えます。継続・変更・中止の選択肢を比較し、自分だけで薬を調整しないようにします。
期間ではなく定期評価で考える
AGAクリニックへ通う期間に一律の終了時期はありません。治療ごとの効果判定時期を確認し、その後も効果・副作用・治療目標を定期的に見直しながら、継続・変更・中止を医師と相談して決めましょう。
「○か月通えば必ず治る」という説明ではなく、使用する治療の根拠と評価方法を確認することが重要です。
参照資料:厚生労働省「オンライン診療について」、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」