頭皮に付着するものがすべて同じ「フケ」とは限りません。皮脂を含んだ鱗屑、炎症に伴う痂皮(かさぶた)など見た目が似るものがあるため、無理にはがさず、赤み・かゆみ・滲出など周囲の症状も確認します。強く洗う・削る・掻くといった刺激を避け、炎症が続く場合は原因を確認することが大切です。
こびりつくフケは何が起きている?
まず、付着物や赤みの見た目だけで病名を決めず、周囲の皮膚症状と経過を合わせて確認することが重要です。
フケは頭皮からはがれた角質
一般にフケは頭皮の角質が目に見える大きさで落屑したものです。乾いた細かなものだけでなく、皮脂などが混ざって頭皮や髪へ付着して見えることもあります。
脂性フケはべたついて見えることがある
皮脂の多い部位に炎症や鱗屑があると、黄白色でべたつくように見える場合があります。ただし色や質感だけで病名を確定できません。
無理にはがすと頭皮を傷つける
爪やくしで付着物を強く削ると、皮膚を傷つけて出血や炎症を悪化させることがあります。
脂性フケとかさぶたの違いをどう見る?
似た症状でも成り立ちや原因は異なるため、違いを整理して過度な自己処置を避けます。
かさぶたは滲出液や血液が乾いたもの
傷や炎症で生じた滲出液・血液などが乾燥すると痂皮になります。単なるフケとは成り立ちが異なります。
赤みや傷を伴うか確認する
付着物の下や周囲に赤み、ただれ、出血、痛みがある場合は、フケだけの問題と考えず皮膚炎などを確認します。
見た目だけで自己診断しない:脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎などでも鱗屑や赤みがみられるため、画像や色だけで原因を決めません。
脂漏性皮膚炎も原因の一つ
頭皮に炎症があるときは、汚れを落とすことより刺激を増やさないことを優先します。
頭皮は脂漏性皮膚炎が生じる部位
脂漏性皮膚炎では、頭皮など皮脂の多い部位に紅斑と鱗屑が現れます。皮膚常在菌のMalasseziaなどが病態に関与すると考えられています。
顔や耳周辺にも症状がないか見る
眉間、額、鼻周囲、耳介や耳の後ろなどにも症状がみられることがあります。頭皮だけでなく他の部位も確認します。
自己流で強く洗いすぎない:べたつくフケを落とそうとして爪を立てたり、一日に何度も強く洗ったりすると刺激になります。
こびりつくフケへの対処と受診目安
症状が強い、長引く、繰り返す場合はセルフケアだけで対応せず皮膚科への相談を検討します。
やさしく洗って清潔を保つ
洗髪時は爪で削らず、指の腹でやさしく洗います。洗浄剤は十分にすすぎます。
新しいヘアケア製品も確認する
シャンプー、カラー剤、整髪料などの使用後に症状が出た場合は、接触皮膚炎などの可能性も考えて使用状況を確認します。
炎症や痂皮が続くなら皮膚科へ
赤み、強いかゆみ、痛み、滲出、厚い痂皮などが続く場合は、無理にはがさず皮膚科へ相談します。