フケと抜け毛が同時に増えると、「フケが毛根を詰まらせて髪が抜けたのでは」と不安になることがあります。しかし、同時に起きたというだけで原因と結果を決めることはできません。頭皮の炎症、掻き壊し、脱毛症などを分けて確認する必要があります。
フケと抜け毛が同時でも原因は一つとは限らない
まず、フケが増えた時期と脱毛の変化を別々に整理します。
フケの量だけで脱毛原因を判断しない
フケは頭皮の角質が目立ってはがれたものです。フケが見えることだけで毛根の状態や脱毛症を診断できません。
洗髪時に見える抜け毛は経過も確認する
一度に見えた本数だけで異常と決めず、毛量や毛の太さ、薄くなる部位が継続的に変化しているかを確認します。
AGAと頭皮炎症は別々に存在することもある
AGAの進行中にフケや皮膚炎が生じることも考えられるため、「どちらか一方だけ」と決めつけません。
頭皮の炎症がある場合はフケ以外の症状も見る
赤みや強いかゆみがある場合は、皮膚の状態への対応が必要です。
脂漏性皮膚炎ではフケ・赤み・かゆみがみられる
頭皮に炎症があると鱗屑が目立つことがあります。症状が続く場合は皮膚科で原因を確認します。
掻き壊しは頭皮と毛髪へ物理的な負担になる
強く掻き続けると皮膚を傷つけ、髪を引っ張ったり切れ毛につながったりする可能性があります。
炎症が強い頭皮へ刺激を追加しない
スクラブや強いマッサージでフケを除去しようとせず、頭皮を傷つけないことを優先します。
【「フケが増えたから抜けた」と即断しない】
フケと抜け毛の同時増加は、頭皮炎症と脱毛症など複数の問題が重なっている可能性もあります。
抜け毛のパターンから受診の必要性を考える
頭皮症状に加えて、脱毛の進み方も確認します。
急激に毛量が減った場合は原因確認を優先する
短期間で明らかに毛量が減った場合は、一般的なフケ対策だけで様子を見続けないようにします。
円形・局所的な脱毛はAGAだけを前提にしない
局所的な脱毛にはAGA以外の脱毛症も考えられます。自己判断で育毛製品を追加するより診断を優先します。
生え際や頭頂部の進行はAGAも考える
同じ部位が徐々に薄くなる場合はAGAなどを含めて評価します。フケの改善だけで薄毛の原因確認を終えないようにします。
フケと抜け毛の両方が続く場合は皮膚科へ相談する
頭皮疾患と脱毛症の両方を確認できるよう、症状の経過を整理して受診します。
赤み・かゆみ・痛みを伴う場合は早めに相談する
炎症症状が強い場合は、セルフケア製品を次々と追加しないようにします。
使用製品と薄毛の経過を記録する
シャンプーや染毛剤などを変更した時期、フケが増えた時期、脱毛が気になった時期を整理すると診察時に説明しやすくなります。
【受診を考えたい組み合わせ】
大量のフケに強い炎症を伴う、急激・局所的な脱毛がある、または薄毛が継続して進行する場合は医療機関への相談を検討してください。