ミノキシジルを使い始めた後に抜け毛が増えると、「初期脱毛ではないか」と不安になることがあります。ただし、国内の一般用ミノキシジル外用剤の添付文書では、「初期脱毛が何日目から始まり、何週間で終わる」といった一律の期間は示されていません。抜け毛の増加をすべて初期脱毛と決めつけず、脱毛状態の悪化や急激な脱毛がある場合は添付文書の相談基準に従うことが重要です。
ミノキシジルの「初期脱毛」とは?
一般に使われる言葉ですが、抜け毛が増えたときは他の原因も含めて考える必要があります。
使用開始後の一時的な抜け毛を指して使われることがある
ミノキシジル使用後に一時的に抜け毛が増えた状態を「初期脱毛」と呼ぶことがあります。
- 使用開始後の抜け毛増加
- 毛周期の変化との関連が説明されることがある
- すべての抜け毛増加を指すわけではない
国内添付文書に一律の開始時期は示されていない
一般用ミノキシジル外用剤の添付文書では、初期脱毛が何日後から起きるという標準的な日数は示されていません。
「使用後○週間なら必ず初期脱毛」と期間だけで自己判断しないようにしましょう。
一律の終了時期も示されていない
同様に、初期脱毛が何週間・何か月で必ず終わるという期間も、国内添付文書の標準的な注意事項としては示されていません。
- 開始日だけで判断しない
- 抜け方を確認する
- 悪化時は相談基準を見る
誰にでも起こると決めつけない
ミノキシジル使用者全員に同じ程度の抜け毛増加が起こると考えるのは適切ではありません。
「初期脱毛だから問題ない」と決めつけて、明らかな悪化を放置しないことが重要です。
初期脱毛と考える前に確認したいこと
抜け毛が増えたときは、時期だけでなく脱毛のパターンや頭皮症状も確認します。
急激な脱毛ではないか
国内5%製剤の添付文書では、使用開始後6か月以内でも急激な脱毛などが見られた場合は使用を中止し、医師または薬剤師へ相談するよう記載された製品があります。
- 急激な脱毛
- 斑状の脱毛
- 頭髪以外の脱毛
脱毛状態が悪化していないか
添付文書では、脱毛状態の悪化も相談が必要なケースとして挙げられています。
抜け毛増加を「効いている証拠」と決めつけず、悪化している場合は相談しましょう。
頭皮に副作用が疑われる症状がないか
発疹・発赤、かゆみ、かぶれなどが現れた場合は副作用の可能性があります。
- 発疹・発赤
- かゆみ
- かぶれ
- その他の異常
壮年性脱毛症以外の可能性がないか
急な脱毛などでは、別の脱毛症や他の原因による可能性があります。
斑状・急激な脱毛や頭髪以外の脱毛がある場合は、自己判断で使用を続けないでください。
抜け毛が増えたときはどう対応する?
不安だからすぐ増量する、逆に何も確認せず放置する、といった対応は避けます。
抜け毛の状態を記録する
いつから、どの程度、どのように抜けているかを記録します。
- 使用開始日
- 抜け毛増加に気づいた日
- 脱毛部位
頭皮の写真を残す
同条件で撮影すると、脱毛状態が悪化しているかを確認しやすくなります。
- 同じ角度
- 同じ照明
- 同じ部位
用量を増やさない
抜け毛が増えたからといって、早く発毛させようと使用量を増やすのは避けます。
ミノキシジルは添付文書に定められた用法・用量を守って使用してください。
判断に迷うなら医師・薬剤師へ相談する
「初期脱毛なのか、悪化なのか」を自分で判断しにくい場合は、使用製品の添付文書を持って相談します。
抜け毛の増加を期間だけで分類せず、脱毛パターンと症状を含めて確認しましょう。
| 画像・名称 | 特徴 | 公式 |
|---|---|---|
| スキャビジョン薄毛検査を導入し、初診からオンライン診療にも対応する。 | 公式 |
ミノキシジル使用中に覚えておきたい期間の目安
「初期脱毛の期間」より、添付文書に明記された効果判定や相談の時期を重視します。
5%製剤では少なくとも4か月使用する記載がある
国内5%ミノキシジル製剤には、効果が分かるまで少なくとも4か月間毎日使用するよう記載されたものがあります。
- 効果判定は短期で行わない
- 毎日の適正使用が前提
- 製品ごとの添付文書を確認
6か月で改善がなければ相談する製品がある
5%製剤には、6か月使用して改善が認められない場合は使用を中止し、医師または薬剤師へ相談するよう記載されたものがあります。
- 脱毛状態
- 生毛・軟毛
- 硬毛
- 抜け毛の程度
6か月以内でも悪化時は相談する
期間を待つことが優先ではありません。脱毛状態の悪化や急激な脱毛などがあれば、6か月を待たず相談します。
「初期脱毛だから数か月待つ」と自己判断せず、悪化のサインがあれば早めに相談してください。
初期脱毛の日数より添付文書の基準を優先する
ネット上にはさまざまな期間の説明がありますが、国内承認外用剤では製品の添付文書に示された使用・中止・相談基準を優先します。
初期脱毛の「いつから・いつまで」を固定的に考えず、安全性の判断は添付文書と専門家への相談を基準にしましょう。
参照資料:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」、PMDA「ミノキシジルローション5%製剤の使用上の注意」


