以前より剃り込みが深くなり、生え際の毛が細く短くなっている場合はAGAの可能性がありますが、見た目だけで確定はできません。 AGAは思春期以降に始まり徐々に進行し、前頭部や頭頂部の毛が軟毛化することが特徴です。過去の写真と現在を同じ条件で比べ、進行が気になる場合は診察を受けましょう。
剃り込みが深いだけでAGAと判断できる?
生まれつきの生え際の形もあるため、現在の形だけではAGAとは判断できません。
重要なのは以前からの変化
AGAの診断では脱毛の経過や家族歴を聞き、生え際の後退と毛髪の軟毛化などを確認します。
M字の「形」だけでなく、時間とともに後退しているかを見ることが重要です。
過去の写真があれば比較材料になります。
生え際の毛の細さも確認する
AGAでは成長期が短くなり、前頭部や頭頂部の毛が細く短くなる軟毛化がみられます。
- 生え際の位置
- M字部分の毛の太さ
- 短い毛の増加
- 頭頂部の変化
- 変化した期間
抜け毛一本だけでは診断できません。
M字型の進行はどう記録する?
同じ照明・角度・髪型で写真を残すと、生え際の変化を比較しやすくなります。
正面と左右の生え際を撮る
左右差も確認できるよう、正面と左右斜めから記録します。
【写真の条件】
- 同じ場所
- 同じ照明
- 同じ距離
- 乾いた髪
- 同じ方向へ前髪を上げる
撮影条件が違う写真だけで進行を断定しません。
短期間の変化だけで結論を出さない
髪型、長さ、濡れ具合、光の当たり方で生え際の見え方は変わります。
【比較時の注意】
- 髪の長さ
- カラー
- 整髪料
- 濡れた髪
- 強い照明
一定期間の記録と診察を組み合わせます。
AGA以外の脱毛もある?
急激な脱毛や斑状の脱毛など、典型的なAGAとは異なる経過では別の原因を確認する必要があります。
AGAは基本的に徐々に進行する
日本皮膚科学会では男性型脱毛症を思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症としています。
【AGAを考える材料】
- 徐々に生え際が後退
- 前頭部の軟毛化
- 頭頂部の薄毛
- 家族歴
- 経過
一項目だけで確定しません。
急な変化は自己診断しない
市販ミノキシジル製剤にも、急激・斑状の脱毛では壮年性脱毛症以外の可能性があるため使用しない旨の注意があります。
【相談を考えたい状態】
- 急激に抜けた
- 円形・斑状に抜けた
- 頭皮に炎症がある
- 原因が分からない
- 他の体調変化がある
原因を確認してから対策を選びます。
M字型の進行が気になるときはどうする?
AGAが疑われる場合は診断を受け、医学的根拠のある治療を検討します。
AGAには治療選択肢がある
男性AGAではフィナステリド・デュタステリド内服とミノキシジル外用が推奨度A、自毛植毛が推奨度Bです。
【治療相談で確認】
- AGAの診断
- 進行度
- 治療の適応
- 副作用
- 継続方法
特定の方法で元の生え際に戻ると保証はできません。
日常ケアだけで経過を見続けない
シャンプーや頭皮ケアは清潔を保つ目的には使えますが、AGAの標準的治療と同じものではありません。
【次の行動】
- 写真を残す
- 変化の期間を整理
- 頭皮症状を確認
- 医療機関で相談
- 治療と日常ケアを区別
進行が気になる場合は診断を受ける選択肢があります。
参考資料:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」;日本皮膚科学会「脱毛症 皮膚科Q&A Q6」


