ミノキシジル発毛剤には男性用と女性用があり、「同じ成分なら何が違うのか」と疑問に思うことがあります。国内の代表的な一般用ミノキシジル外用薬では、男性用5%と女性用1%があり、濃度だけでなく使用対象も分けられています。
この記事では、男性用と女性用の発毛剤について、ミノキシジル濃度、対象者、使用時の注意点を比較します。
男性用と女性用の発毛剤の主な違い
違いを確認するときは、パッケージの印象ではなく、有効成分の濃度と「誰が使用する製品か」を説明書で確認します。
男性用にはミノキシジル5%製品がある
PMDAで公開されている一般用医薬品には、ミノキシジルを5%配合した男性用発毛剤があります。
女性用にはミノキシジル1%製品がある
女性用として、ミノキシジルを1%配合した一般用発毛剤が販売されています。
濃度だけを変えた同一製品とは考えない
男性用・女性用では使用対象や「してはいけないこと」なども確認する必要があります。本人向けに承認された製品を使用します。
ミノキシジル濃度はなぜ違う?
日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでは、男性型脱毛症には5%、女性型脱毛症には1%ミノキシジル外用を強く推奨しています。
男性型脱毛症では5%外用を推奨
ガイドラインは、男性型脱毛症に5%ミノキシジル外用を行うよう強く勧めています。
女性型脱毛症では1%外用を推奨
同ガイドラインでは、女性型脱毛症に1%ミノキシジル外用を行うよう強く勧めています。
高濃度なら誰にでも適するわけではない
濃度の数字だけを見て高い製品へ変更すべきではありません。ガイドラインでは、ミノキシジル外用に伴う皮膚症状などの有害事象も報告されています。
男性用を女性が使ってもいい?
男性用5%製品を、女性が「高濃度のほうが効きそう」という理由で自己使用しないでください。
男性用5%製品には女性を使用対象外とするものがある
PMDAの男性用5%ミノキシジル製品の説明書には、「女性」は使用しないことと記載されているものがあります。
家族間でも共用しない
同じ家庭内で男性用・女性用の発毛剤があっても、本人向けではない製品を共用しないようにします。
女性は女性用製品の条件を確認する
女性用製品にも対象年齢や妊娠・授乳などに関する使用上の注意があります。「女性用なら誰でも使える」と考えず説明書を確認します。
対象者に合う発毛剤を選ぶポイント
性別と濃度だけでなく、脱毛の状態、年齢、既往歴、使用中の薬なども確認して選びます。
壮年性脱毛症の範囲か確認する
一般用ミノキシジル発毛剤は、説明書で示された壮年性脱毛症を対象とします。原因不明の脱毛へ自己判断で使用しないようにします。
第1類医薬品として薬剤師へ相談する
ミノキシジル発毛剤は第1類医薬品の製品があります。持病や服用薬がある場合などは、購入時に薬剤師へ情報を伝えます。
異常が出たら使用を続けない
発疹、発赤、かゆみなどの異常が出た場合は説明書に従って使用を中止し、医師または薬剤師へ相談してください。
参照資料:PMDA「一般用医薬品 添付文書」、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」