育毛剤を使ったあとにかゆみが出た場合、成分による刺激や接触皮膚炎などが関係している可能性があります。かゆみを「効いている途中の反応」と決めつけて使い続けず、いったん使用を中止して頭皮の状態を確認することが大切です。赤み・腫れ・発疹などを伴う場合や症状が強い場合は、医師・薬剤師等への相談を検討しましょう。
育毛剤でかゆみが出るのはなぜ?
育毛剤でかゆみが出るのはなぜ?について、症状の見方と安全な対応を順番に確認します。原因を自己判断で決めつけず、製品表示と症状の程度を基準に考えます。
成分による刺激が関係することがある
外用製品では、配合成分や基剤などが刺激になる場合があります。また、同じ症状でも刺激性の反応とアレルギー性接触皮膚炎などでは原因が異なるため、症状だけで原因成分を断定できません。
- 使用開始時期
- 使用した製品・成分表示
- 症状が出た部位
接触皮膚炎なども考えられる
かゆみでは、いつから、どの範囲が、どの程度かゆいのかを記録します。掻くことで悪化することもあるため、原因を決めつける前に使用状況と頭皮状態を整理します。
- 使用前の頭皮状態
- 症状が出た時期
- 併用製品の有無
もともとの頭皮トラブルが悪化することもある
- 使用前の頭皮状態
- 症状が出た時期
- 併用製品の有無
かゆみを好転反応と決めつけない
かゆみ・赤み・刺激感は、皮膚に使用する製品で注意すべき異常として扱われる症状です。効果が出るために必要な反応だと決めつける根拠にはなりません。
異常を「好転反応」と自己判断して継続せず、製品の使用上の注意に従いましょう。
かゆみが出たときの対処法
かゆみが出た場合は、まず塗布を重ねず、使用した製品・発症までの時間・かゆみの範囲を整理します。
いったん使用を中止する
使用中または使用後に異常が出た場合は、原因を確かめないまま塗布を重ねず、まず使用を中止します。個別製品の説明書に洗い流すなどの指示がある場合は、その指示に従います。
- 追加塗布をしない
- 製品の注意事項を読む
- 症状の変化を確認する
頭皮を強くこすらない
かゆみや刺激がある頭皮を爪で掻いたり、強く洗ったりすると皮膚をさらに傷つける可能性があります。染毛や刺激の強い頭皮ケアも、症状が落ち着くまで控えることを検討します。
- 爪で掻かない
- 強くこすらない
- 刺激の追加を避ける
併用している製品も整理する
- 使用前の頭皮状態
- 症状が出た時期
- 併用製品の有無
製品名と症状の経過を記録する
受診や相談時に説明しやすいよう、使用した製品名、使い始めた日、症状が出た時間、部位、症状の変化を記録します。可能であれば製品の容器や説明書も確認できるようにします。
- 製品名
- 使用日時
- 症状と部位
使用を中止して相談したい目安
かゆみが強い、広がる、赤みや腫れを伴う場合は、単なる使用感として済ませず相談を検討します。
赤み・腫れ・発疹を伴う
- 使用前の頭皮状態
- 症状が出た時期
- 併用製品の有無
かゆみが強い・広がっている
症状が強い、範囲が広がる、水疱・ただれ・腫れなどを伴う、使用中止後も改善しないといった場合は、セルフケアだけで長く様子を見ず皮膚科などへ相談します。
- 症状の強さ
- 広がり方
- 使用中止後の経過
ただれや水疱などがある
- 症状の強さ
- 広がり方
- 使用中止後の経過
中止しても症状が続く
- 追加塗布をしない
- 製品の注意事項を読む
- 症状の変化を確認する
再び育毛剤を選ぶときの注意点
再び育毛剤を選ぶときの注意点について、症状の見方と安全な対応を順番に確認します。原因を自己判断で決めつけず、製品表示と症状の程度を基準に考えます。
症状が治まる前に再開しない
症状が残っている状態で同じ製品を再開すると、再び症状が出たり悪化したりする可能性があります。再使用に不安がある場合は、製品情報を持って医師・薬剤師等へ相談します。
- 症状が残っていないか
- 再使用の注意事項
- 専門家への相談
成分表示を確認する
- 使用開始時期
- 使用した製品・成分表示
- 症状が出た部位
複数製品を一度に変えない
かゆみが出ている間に別の育毛剤や頭皮美容液へ次々と変更すると、刺激の原因を切り分けにくくなります。症状が落ち着く前の乗り換えを繰り返さないようにします。
原因を切り分けるためにも、異常がある時期に製品を重ねて試すのは避けましょう。
原因不明なら皮膚科へ相談する
- 使用前の頭皮状態
- 症状が出た時期
- 併用製品の有無
参照資料:PMDA「一般用医薬品 添付文書」、厚生労働省「医薬部外品の効能・効果」、日本皮膚科学会ガイドライン2017年版