サイトプリンは、医薬部外品の育毛剤に有効成分として配合されてきた成分で、別名を「6-ベンジルアミノプリン」といいます。毛根細胞内で髪の成長に関係するタンパク質の生成を促し、発毛促進シグナルを高める方向に働く育毛成分として研究されています。 製品を選ぶ際は、サイトプリンという名称だけでなく「6-ベンジルアミノプリン」という成分表示も確認すると分かりやすくなります。
サイトプリンは6-ベンジルアミノプリンの別名
サイトプリンは、6-ベンジルアミノプリンと呼ばれる成分です。ライオンの育毛剤では、医薬部外品の有効成分として6-ベンジルアミノプリンを配合した製品が販売されてきました。
医薬部外品の育毛剤に配合されてきた
ライオンの「薬用毛髪力 イノベート」などでは、6-ベンジルアミノプリンが有効成分として表示されています。なお、同製品は現在、公式サイト上で製造終了品と案内されています。
商品名ではなく有効成分欄も確認する
「サイトプリン」という呼び方が商品説明に使われていても、成分情報では6-ベンジルアミノプリンと表示される場合があります。育毛剤を比較するときは有効成分欄を確認しましょう。
【サイトプリンの基本】
- 別名は6-ベンジルアミノプリン
- 医薬部外品の育毛剤に配合されてきた
- 毛根細胞内の発毛促進シグナルに関係する
- 髪の成長に必要なタンパク質の生成を促す方向に働く
発毛促進シグナルを高める方向に働く
サイトプリンの特徴は、毛根細胞内の発毛促進シグナルに着目した作用です。ライオンの製品情報では、サイトプリンが髪の成長に必要なエフリンやBMPといったタンパク質の生成を促し、発毛促進シグナルを増幅すると説明されています。
エフリンやBMPの生成に関係する
エフリンやBMPは、毛根細胞内で髪の成長に関係するタンパク質として説明されています。サイトプリンはこれらの生成を促すことで、毛髪の成長を支える方向に働くとされています。
毛周期や毛幹の成長に関する作用も報告されている
福岡県薬剤師会の情報では、6-ベンジルアミノプリンについて、休止期毛から成長期毛への転換促進作用や毛幹の伸長促進作用などが紹介されています。
ほかの育毛有効成分と組み合わせた製品もある
育毛剤では、一つの有効成分だけでなく、異なる役割を持つ複数の有効成分を配合する場合があります。サイトプリン配合製品でも、ペンタデカン酸グリセリドや酢酸トコフェロールなどと組み合わせた製品が販売されてきました。
ペンタデカンと組み合わせた製品がある
ライオンの製品情報では、ペンタデカン酸グリセリドは毛根細胞内でケラチン合成に必要なエネルギーを供給する成分として説明されています。サイトプリンとは異なる働きを組み合わせた設計です。
血行促進などを目的とする成分も配合される
酢酸トコフェロールなど、血行促進を目的とする有効成分を併用した製品もあります。育毛剤を比較するときは、サイトプリンの有無だけでなく有効成分全体を確認することが大切です。
サイトプリン配合育毛剤は製品情報を確認して選ぶ
サイトプリンについて育毛研究があることと、すべての薄毛に同じ効果が得られることは別です。日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、サイトプリン・ペンタデカンの外用は推奨度C1で「行ってもよい」とされ、発毛効果については有効性を示す弱い根拠があると整理されています。「サイトプリン配合なら必ず発毛する」と考えず、医薬部外品として表示された効能・効果や使用方法の範囲で理解しましょう。
現在の販売状況も確認する
サイトプリンを配合した過去の代表的製品には、すでに製造終了となっているものがあります。購入を検討する場合は、現在販売されている製品か、メーカー公式情報で成分や販売状況を確認してください。
ミノキシジルやAGA治療薬とは区別する
サイトプリン配合の医薬部外品と、ミノキシジルを有効成分とする一般用医薬品、フィナステリドなどの処方薬は同じものではありません。薄毛が進行している場合や原因が分からない場合は、医療機関へ相談することも検討しましょう。
サイトプリンは6-ベンジルアミノプリンの別名で、毛根細胞内の発毛促進シグナルに着目した育毛有効成分です。成分の特徴だけでなく、製品区分、ほかの有効成分、現在の販売状況まで確認して育毛剤を選びましょう。