ミノキシジル外用薬では、頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感などが副作用として記載されています。症状が現れた場合は「効いている反応」と決めつけず、添付文書に従って使用を中止し、医師または薬剤師へ相談します。
また、頭痛やめまい、胸痛、心拍が速くなる、原因の分からない急な体重増加、手足のむくみなど、頭皮以外の症状も相談対象です。
ミノキシジル外用薬の主な副作用とは?
一般用ミノキシジル外用剤の添付文書には、皮膚だけでなく精神神経系・循環器・代謝系の症状も記載されています。
頭皮の発疹・発赤
使用後に頭皮が赤くなったり、発疹が出たりする場合があります。添付文書では発疹・発赤は頭皮以外に現れることもあるとされています。
【発疹・発赤が出た場合】
- 使用を中止する
- 症状が出た部位を確認する
- 医師または薬剤師へ相談する
赤みを発毛作用の証拠とは考えないようにします。
かゆみ・かぶれ
頭皮のかゆみやかぶれも、使用後に現れる可能性がある症状です。
かゆみを我慢して塗り続けず、薬剤による刺激や皮膚炎の可能性も考えて対応します。
症状が出た場合は使用中の製品を確認して相談します。
ふけ・使用部位の熱感
ふけや使用部位の熱感も添付文書に記載されています。もともとの頭皮状態による症状との区別が難しいこともあります。
- 発疹・発赤
- かゆみ・かぶれ
- ふけ
- 熱感
症状の開始時期と使用開始日を記録すると相談時に役立ちます。
頭皮症状を「初期反応」と決めつけない
ミノキシジル外用初期には休止期脱毛がみられることがありますが、赤みやかぶれを同じものとして扱うのは適切ではありません。
【区別して考える】
- 抜け毛の増加と皮膚症状は同じではない
- 皮膚症状は副作用の可能性がある
- 症状があれば添付文書に従って相談する
「効いているから赤くなる」と自己判断しないようにします。
参考情報:医療情報ネット(ナビイ) / PMDA一般用医薬品・要指導医薬品情報検索
頭皮以外に現れる可能性がある副作用
ミノキシジルは頭皮に使用する薬ですが、頭痛・めまい・胸痛・むくみなどの症状にも注意が必要です。
頭痛・めまい
一般用製剤の添付文書では、精神神経系の症状として頭痛、気が遠くなる、めまいが挙げられています。
【精神神経系の症状】
- 頭痛
- 気が遠くなる
- めまい
症状が現れた場合は使用を中止して相談します。
胸の痛み・心拍が速くなる
循環器の症状として、胸の痛みや心拍が速くなることが記載されています。
胸痛や心拍の変化を感じた場合は、頭皮用の薬だから無関係と考えず使用を中止して相談します。
症状が強い場合は速やかに医療機関へ相談します。
急な体重増加・手足のむくみ
原因の分からない急激な体重増加や手足のむくみも、相談が必要な症状として記載されています。
【代謝系として記載される症状】
- 原因不明の急激な体重増加
- 手足のむくみ
日常的な体重変動と自己判断で片づけず、使用との時間的関係も伝えます。
副作用か分からなくても相談してよい
症状が薬によるものか自分では判断できない場合があります。
- 使用している製品名
- 使用開始日
- 症状が出た時期
- 持病や使用中の薬
薬との因果関係は医師や薬剤師と確認します。
副作用が起こりやすくならないための使い方
副作用を完全に防ぐことはできませんが、添付文書どおりの用法・用量を守り、使用できない頭皮状態や対象者を確認することが基本です。
規定量より多く使わない
添付文書では、多量または頻繁に使用しても効果は上がらず、副作用の発現する可能性が高くなると注意されています。
【過量使用を避ける】
- 1回量を増やさない
- 使用回数を増やさない
- 塗り忘れ分をまとめて塗らない
発毛を急ぐ目的で使用量を増やさないようにします。
傷や炎症のある頭皮には使用しない
一般用製剤では、傷、湿疹、炎症などがある頭皮への使用を避けるよう記載されています。
【塗布前に確認する頭皮】
- 傷
- 湿疹
- 強い発赤
- 炎症
頭皮状態に問題がある場合は使用前に相談します。
他の頭皮用外用剤との併用を避ける
一般用ミノキシジル製剤では、他の育毛剤や外用剤を頭皮に使用する場合はミノキシジルの使用を中止するよう案内されているものがあります。
【併用前に確認する】
- 育毛剤
- 頭皮用の軟膏
- 頭皮用の液剤
- その他の外用薬
使用製品の添付文書を確認し、必要に応じて薬剤師へ相談します。
目や粘膜への付着を避ける
薬液が目に入った場合は水またはぬるま湯で洗い、症状が重い場合は眼科医の診療を受けるよう案内されています。
【塗布後の基本】
- 目に入らないようにする
- 薬液が手についたら洗う
- 目に入ったら水などで洗い流す
刺激症状を防ぐため適切に扱います。
副作用が心配なときの相談の目安
添付文書に記載された副作用症状が現れた場合は、我慢して継続せず使用を中止し、医師または薬剤師へ相談するのが基本です。
頭皮症状が出たら使用を続けない
発疹、発赤、かゆみ、かぶれなどが出た場合は、症状が軽いからと自己判断で塗り続けないようにします。
【相談までに確認すること】
- 症状が出た部位
- 症状の程度
- 使用開始からの期間
- 使用している製品
使用説明書を持参すると確認しやすくなります。
全身症状は放置しない
胸痛、心拍の変化、急な体重増加、むくみなどは頭皮症状とは異なるため、特に注意します。
頭皮以外の異常もミノキシジル外用薬の相談対象になり得ます。
症状に応じて適切な医療機関へ相談します。
使用前から持病がある場合も確認する
高血圧・低血圧、心臓や腎臓の障害、甲状腺機能障害などは、一般用製剤で使用前の相談事項として挙げられています。
- 持病
- 現在使用中の薬
- アレルギー歴
- 脱毛の経過
安全に使用できるかを確認します。
効果がない場合も漫然と続けない
一般用製剤では、一定期間使用しても改善が認められない場合に使用を中止し、医師または薬剤師へ相談するよう示されているものがあります。
【継続中に評価すること】
- 脱毛状態
- 生毛・軟毛や硬毛の変化
- 抜け毛の程度
- 副作用の有無
使用中の製品が定める評価期間と注意事項を確認します。
参照資料:PMDA「ミノキシジル外用液の添付文書」、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」


