発毛剤を使っているときに動悸を感じると、「頭皮に塗る薬なのに関係があるのか」と迷うことがあります。一般用ミノキシジル外用薬の説明書では、「心拍が速くなる」は副作用の可能性がある症状として記載されており、現れた場合は直ちに使用を中止して医師または薬剤師へ相談する対象です。
この記事では、発毛剤使用中の動悸の考え方、使用を続けないほうがよい理由、相談時に確認したいポイントを解説します。
発毛剤で動悸がすることはある?
ミノキシジル外用薬では、循環器の症状として胸の痛みや心拍が速くなることが説明書に記載されています。動悸を感じた場合に「発毛剤とは無関係」と自己判断しないことが大切です。
心拍が速くなる症状は相談対象
PMDAで公開されている一般用ミノキシジル外用薬の説明書では、使用後に心拍が速くなる症状が現れた場合、副作用の可能性があるため直ちに使用を中止して医師または薬剤師へ相談するよう示されています。
原因を発毛剤だけに断定することもできない
動悸にはさまざまな原因があります。発毛剤使用中に起きたからといって原因を自己判断で確定せず、使用状況と症状を医療者へ伝えます。
「効いている反応」と考えない
心拍が速くなることは発毛効果の目安ではありません。体調変化を我慢して使用を続ける理由にはなりません。
動悸がしたら発毛剤を続けてもいい?
使用後に心拍が速くなるなどの症状が現れた場合は、添付文書に従って直ちに使用を中止し、医師または薬剤師へ相談してください。
塗布量を減らして自己判断で継続しない
規定量より少なくすれば安全に続けられるとは限りません。症状が出た場合は自己流の量調整ではなく、使用中止と相談を優先します。
胸の痛みなどを伴う場合は放置しない
胸の痛みもミノキシジル外用薬の説明書に記載される相談対象です。症状が強い、急激に悪化する、意識がおかしい、強い息苦しさがあるなど緊急性を感じる場合は、通常の薬相談を待たず救急受診を検討してください。
症状が消えても勝手に再開しない
一度症状が治まっても、同じ発毛剤を再び使用してよいかは医師または薬剤師へ確認します。
使用前から心臓や血圧に不安がある場合は?
一般用ミノキシジル外用薬では、高血圧・低血圧の人や心臓・腎臓に障害がある人は使用前に医師または薬剤師へ相談するよう記載された製品があります。
高血圧・低血圧は事前に伝える
ミノキシジル外用薬は血圧に影響を及ぼす可能性が考えられるため、高血圧または低血圧がある場合は購入前に相談します。
心臓や腎臓の病気も伝える
心臓または腎臓に障害がある人も使用前の相談対象です。通院中であれば、発毛剤を検討していることを主治医へ伝えます。
既往歴や服薬情報を整理する
相談時には病名、服用中の薬、使用している発毛剤の商品名などを伝えられるようにします。
医師・薬剤師へ相談するときに伝えたいこと
動悸が起きた時刻、発毛剤を塗った時刻、症状の持続時間、胸痛やめまいなどほかの症状の有無を整理して伝えましょう。
使用した製品名と使用量
商品名、ミノキシジル濃度、使用回数、1回量が分かれば伝えます。説明書やパッケージを持参すると確認しやすくなります。
一緒に起きた症状
胸の痛み、めまい、気が遠くなる感じ、むくみなどがなかったか確認します。
持病と使用中の薬
高血圧、低血圧、心臓や腎臓の病気などがある場合や治療薬を使用している場合は、その情報も伝えます。
参照資料:PMDA「一般用医薬品 添付文書」、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」