発毛剤と育毛剤は併用できる?自己判断で重ね塗りする前の注意点

発毛剤と育毛剤は併用できる?自己判断で重ね塗りする前の注意点

発毛剤と育毛剤は、名前が似ていますが同じカテゴリーではありません。厚生労働省は脱毛の防止・育毛を目的とするものを育毛剤として医薬部外品の対象に位置づけています。一方、ミノキシジルを含む一般用医薬品には壮年性脱毛症における発毛等を効能とする発毛剤があります。PMDA掲載のミノキシジル発毛剤では、使用中は他の育毛剤や外用剤を頭皮へ使用しないよう明記された製品があります。 効果を足したいからと自己判断で重ね塗りするのは避けましょう。

発毛剤と育毛剤は併用できる?

ミノキシジル外用発毛剤については、添付文書の「してはいけないこと」を確認する必要があります。

ミノキシジル製品では育毛剤併用を避ける記載

PMDA掲載製品では、他の育毛剤および外用剤を頭皮へ使用しないよう示されています。

【併用しない】

  • 育毛剤
  • 頭皮用ローション
  • 軟膏
  • その他の外用液

これらがミノキシジルの吸収に影響する可能性が理由として示されています。

育毛剤と発毛剤の目的を区別する

育毛剤は脱毛防止・育毛を目的とする医薬部外品等、ミノキシジル発毛剤は一般用医薬品です。

【違い】

  • 製品区分
  • 効能・効果
  • 有効成分
  • 使用上の注意

両方使えば両方の効果が単純に加算されるわけではありません。

時間をずらす自己流併用も避ける

朝は育毛剤、夜は発毛剤など、時間を分ければよいとは添付文書に示されていません。

【自己判断しない】

  • 朝夜で分ける
  • 日替わり
  • 数時間空ける
  • 交互使用

併用したい事情がある場合は薬剤師へ確認します。

商品名ではなく正式な区分を見る

「スカルプエッセンス」など名称だけでは育毛剤か化粧品か判断できない場合があります。

商品確認

  • 医薬品
  • 医薬部外品
  • 化粧品
  • 使用部位

パッケージや公式情報を確認します。

重ね塗りで効果が高まるとは限らない

異なる有効成分が入っているからといって、同じ頭皮へ重ねれば効果が増すとはいえません。

発毛剤は定められた用法で使う

ミノキシジル5%製品では、用法・用量より多量・高頻度に使用しても効果は上がらない旨が記載されています。

基本

  • 1回量
  • 1日回数
  • 塗布部位
  • 毎日の使用

追加の育毛剤で「補強」する考え方は添付文書に沿いません。

吸収への影響が指摘されている

他の頭皮用薬剤はミノキシジルの吸収へ影響する可能性があります。

【併用注意の理由】

  • 吸収への影響
  • 安全性
  • 効果判定
  • 頭皮刺激

具体的な影響を自己判断で予測しないようにします。

刺激が重なる可能性

複数の外用製品を使えば、赤み・かゆみ等が出た際の原因も分かりにくくなります。

【症状】

  • 発赤
  • かゆみ
  • かぶれ
  • 熱感

症状が出たら発毛剤の説明書に従って中止・相談します。

どちらが効いたか分かりにくい

同時開始すると経過評価が難しくなります。

【記録】

  • 開始日
  • 商品名
  • 写真
  • 頭皮症状

発毛剤単独での正しい使用状況を確認することが大切です。

育毛剤も使いたい場合はどうする?

併用したい理由が、乾燥・かゆみ・抜け毛不安など何なのかを整理します。

頭皮症状の対策目的なら相談する

発毛剤使用後の乾燥やかゆみを別の育毛剤で抑えようとする前に、副作用の可能性を確認します。

【症状がある場合】

  • 発疹・発赤
  • かゆみ
  • ふけ
  • 熱感

説明書ではこれらが副作用として挙げられています。

発毛効果を高めたいなら自己追加しない

育毛剤を足すより、発毛剤が対象となる脱毛症か、用法どおり使えているかを確認します。

【確認順】

  • 対象脱毛症
  • 使用期間
  • 用法・用量
  • 効果評価

一定期間改善がなければ医師・薬剤師へ相談します。

発毛剤を中止して育毛剤へ替える場合も目的を確認

発毛剤と育毛剤は効能が異なるため、単純な代替ではありません。

【切り替え】

  • 発毛目的
  • 育毛・脱毛予防目的
  • 中止理由
  • 薄毛の原因

ミノキシジル中止後は効果が徐々に失われ得る点にも注意します。

専門家へ商品名を伝える

相談するときは「育毛剤を使いたい」だけでなく具体的な商品名・成分を伝えます。

相談材料

  • 発毛剤の商品名
  • 育毛剤の商品名
  • 成分
  • 使用目的

現物や写真を見せると確認しやすくなります。

発毛剤を安全に使うための基本

併用の工夫より、まず単独で添付文書どおり使うことが基本です。

頭皮だけに使用する

ミノキシジル発毛剤は頭皮にのみ使用するよう記載されています。

【使用部位】

  • 頭皮のみ
  • 傷へ使わない
  • 湿疹へ使わない
  • 炎症部へ使わない

他部位へ流れた場合の対応も説明書を確認します。

増量しない

効果が弱いと感じても量や回数を増やしません。

【用法厳守】

  • 規定量
  • 規定回数
  • 毎日使用
  • 過量使用を避ける

副作用の発現可能性が高まる旨が記載されています。

副作用があれば相談する

皮膚症状だけでなく、頭痛、めまい、胸痛、動悸、むくみ等にも注意します。

【相談】

  • 皮膚症状
  • 頭痛・めまい
  • 胸痛・動悸
  • むくみ等

症状があれば説明書を持って医師・薬剤師へ相談します。

育毛剤との重ね塗りを自己判断しない

ミノキシジル外用発毛剤では、他の育毛剤・外用剤の頭皮使用を避けるよう明記された製品があります。

 

発毛剤と育毛剤は、両方使えば効果が高まるとは限りません。ミノキシジル外用発毛剤の添付文書では、他の育毛剤や外用剤を頭皮へ使用しないよう記載された製品があります。朝晩で分けるなど自己流で重ねず、発毛剤の説明書を優先し、必要なら薬剤師へ相談しましょう。

育毛剤と発毛剤の目的の違いも理解して選択します。

参照資料:PMDA「一般用医薬品 添付文書」、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

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