自毛植毛後は、額(おでこ)やまぶた周辺に腫れが出ることがあります。腫れの程度や続く期間には個人差があり、「必ず○日で治る」とは一律に言えません。術後に使われた液体や炎症反応などが関係して顔側へ腫れが目立つ場合がありますが、強く悪化する腫れや発熱などを伴う場合は通常の経過と決めつけず、施術した医療機関へ相談しましょう。
自毛植毛後におでこ・まぶたが腫れるのはなぜ?
自毛植毛は頭皮に多数の処置を行う外科手術です。術後の炎症反応や処置に伴う液体などが腫れに関係することがあります。
手術による炎症反応
採取部・移植部への処置後には、治癒過程の一部として腫れがみられる場合があります。
- 頭皮の腫れ
- 額の腫れ
- まぶた周辺の腫れ
額からまぶたへ目立つ場合がある
術後のむくみが重力の影響などで額から目の周囲へ目立つことがあります。
移植部だけでなく、額やまぶたが腫れる可能性も想定して予定を組みましょう。
腫れ方には個人差がある
移植範囲、術式、体質などによって腫れの程度や経過は異なります。
- 移植範囲
- 術式
- 個人差
腫れだけで異常とは限らない
術後に起こり得る変化ですが、症状の強さや悪化の有無を確認する必要があります。
急激な悪化、強い痛み、発熱などを伴う場合は自己判断せず医療機関へ連絡してください。
自毛植毛後の腫れはいつまで続く?
額・まぶたの腫れは術後2〜6日ごろに目立つことがあり、1週間前後で落ち着く経過が目安です。ISHRSの患者向け資料では、術後3日ごろに現れ、その後3〜4日で引く経過が示されています。強い痛みや発熱を伴う、急に悪化する場合は、この日数まで待たずに連絡してください。
腫れは術後早期に目立つ場合がありますが、具体的な期間には個人差があります。
術後すぐだけとは限らない
帰宅時に目立たなくても、その後に額や目の周囲へ腫れが出る場合があります。
- 手術当日
- 術後数日の変化
- 左右差
ピークの時期も一律ではない
ネット上の体験談と同じ経過になるとは限りません。
日数だけで正常・異常を判断せず、施術院から示された経過と相談基準を確認します。
仕事復帰は見た目も考える
対面業務などでは、腫れが残る可能性を考えて休暇を調整します。
- 人前に出る仕事
- 撮影
- 重要な予定
長引く・悪化する場合は相談する
予定された経過から外れて腫れが増える場合などは施術院へ相談します。
- 腫れが強くなる
- 強い痛み
- 発熱などを伴う
腫れを悪化させないためにできること
術後ケアはクリニックの指示を優先し、移植部を圧迫・刺激しないようにします。
睡眠姿勢の指示を守る
頭の位置などについて指示がある場合は、その方法に従います。
- 頭の位置
- 枕
- 移植部への接触
自己流で強く冷やさない
冷却の可否や場所は術後指示を確認し、移植部へ直接強い刺激を与えないようにします。
腫れているからと移植部を押したり、自己流で強く冷却したりしないでください。
運動・飲酒などの再開時期を確認する
術後の運動、飲酒、入浴などは医療機関が示す制限を守ります。
- 運動
- 飲酒
- 入浴
処方薬は指示通り使う
薬が処方された場合は自己判断で増減せず、用法・用量に従います。
術後ケアは一般情報より、実際に手術を行った医療機関の指示を優先します。
腫れで受診・相談を考える目安
術後には一定の腫れが起こり得る一方、感染など別の問題を見逃さないことも重要です。
強い痛みを伴う
痛みが強い、または鎮痛薬を使っても悪化する場合は連絡します。
- 強い痛み
- 悪化する痛み
- 新たな症状
発熱・膿などがある
感染を疑う症状があれば、通常の腫れと自己判断せず相談します。
- 発熱
- 膿
- 強い熱感
急に腫れが強くなる
経過中に急激な変化があれば施術院へ連絡します。
- 急な増悪
- 著しい左右差
- 視界への影響など
迷ったら施術院へ写真等で相談する
術後フォローの方法を事前に確認しておくと、不安な変化を相談しやすくなります。
腫れの日数だけで様子見を決めず、「悪化しているか」「他の症状があるか」も確認しましょう。
参照資料:「Hair transplantation: preventing post-operative oedema」(2010年)、ISHRS患者向けパンフレット(2005年)