アルギニンは、たんぱく質を構成するアミノ酸の一つです。化粧品やシャンプー、トリートメントなどの毛髪・頭皮ケア製品でも見かけることがあります。ヘアケア製品では、毛髪のコンディショニングや製品のpH調整など、処方上の目的で配合されることがあり、「アルギニン配合=発毛効果がある」という意味ではありません。
アルギニンはたんぱく質を構成するアミノ酸
アルギニンは、人体を構成するたんぱく質にも含まれるアミノ酸です。成人では一般に非必須アミノ酸に分類され、体内でも合成されます。
体内でも利用されるアミノ酸
アルギニンはたんぱく質の構成成分であるほか、体内のさまざまな代謝にも関係します。ただし、食品やサプリメントとして摂取する場合と、頭皮や毛髪へ外用する場合では考えるべき役割が異なります。
食品だけでなく化粧品にも使われる
アルギニンは食品やサプリメントで見かけるほか、化粧品原料としても使用されています。シャンプーやトリートメントなどでは、製品の処方に応じた目的で配合されます。
【アルギニンを考えるポイント】
- たんぱく質を構成するアミノ酸の一つ
- 成人では一般に非必須アミノ酸に分類される
- 毛髪・頭皮ケア製品にも配合される
- 配合されているだけで発毛効果を意味しない
ヘアケア製品では毛髪を整える目的などで使われる
ヘアケア製品に配合されるアルギニンには、製品によってさまざまな役割があります。毛髪のコンディショニングを目的とした処方や、製品のpHを調整する目的などで利用されることがあります。
ダメージケア製品にも配合される
シャンプーやコンディショナー、トリートメントでは、洗髪やカラー、熱などでダメージを受けた毛髪を整えることを目的とした処方にアミノ酸が使われる場合があります。
pH調整など製品を設計する役割もある
化粧品では、配合成分がすべて「髪を生やすため」に入っているわけではありません。アルギニンも製品のpH調整など、処方を整える目的で使用されることがあります。
アルギニンと発毛効果を単純に結びつけない
アルギニンは体内で一酸化窒素の生成にも関係することから、「血流に関係するなら育毛にも効くのでは」と説明されることがあります。しかし、体内での生理作用だけを根拠に、アルギニン配合シャンプーやサプリメントにAGA治療としての発毛効果があると断定することはできません。
成分の生理作用と製品の効能は別に確認する
ある成分が体内で特定の働きを持つことと、その成分を配合した化粧品を頭皮へ使えば同じ作用によって発毛することは別問題です。製品の効能は、その製品区分と表示内容で確認する必要があります。
AGA治療薬とは位置づけが異なる
ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドなどAGA治療で用いられる医薬品と、アルギニン配合のヘアケア製品では目的や根拠が異なります。ヘアケア製品を治療薬の代わりとして考えないようにしましょう。
アルギニン配合製品は全成分と使用目的を確認する
アルギニンが配合されていても、シャンプー、トリートメント、頭皮ローションなどでは製品の目的が異なります。成分名だけで商品を選ばず、化粧品・医薬部外品・医薬品のどれに当たるか、どのような目的で使用する製品かを確認しましょう。
シャンプーでは洗浄成分なども確認する
シャンプーの使用感は、アルギニンだけでなく洗浄成分や保湿成分など製品全体の処方によって変わります。頭皮の乾燥や皮脂量なども考えて選びましょう。
薄毛が進行する場合はヘアケアだけで対応しない
髪の手触りを整えるヘアケアと、脱毛症の診断・治療は別です。抜け毛や薄毛が進行している場合は、アルギニン配合製品だけで原因を判断せず、皮膚科などへの相談を検討してください。
アルギニンはアミノ酸の一つで、毛髪・頭皮ケア製品ではコンディショニングやpH調整などの目的で利用されます。配合されていること自体を発毛効果の根拠とはせず、製品本来の目的を確認して選びましょう。