t-フラバノンは育毛剤の有効成分として用いられることがあり、男性型脱毛症を対象とした臨床研究も報告されています。
ただし、t-フラバノン配合という表示だけでAGA治療薬と同じ効果が保証されるわけではありません。製品全体の効能・効果と用法を確認しましょう。
t-フラバノンとはどんな育毛成分?
t-フラバノンは、正式にはトランス-3,4′-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノンと呼ばれる成分です。
育毛剤の有効成分として使われる
医薬部外品の育毛剤では、t-フラバノンが有効成分として表示される製品があります。
【表示で確認すること】
- 有効成分としての表示
- 製品の効能・効果
- 使用量・回数
- 対象者
成分名と製品効果を分けて考える
t-フラバノン自体の研究結果と、すべての配合製品の効果を同一視しないことが大切です。
t-フラバノン配合の有無だけでなく、製品として承認された効能・効果を確認します。
t-フラバノンが配合される理由
毛髪の成長に関わる細胞や毛周期に着目した研究を背景に開発され、育毛成分として製品に用いられています。
毛周期に関する研究がある
開発元の研究では、毛髪の成長抑制に関わるTGF-βの活性を抑える作用などが検討されています。
- 細胞・基礎研究
- ヒトを対象とした試験
- 完成品の承認効能
男性の薄毛を対象とした臨床研究もある
男性型脱毛症を対象に、毛髪径や抜け毛などを評価した研究が報告されています。
t-フラバノンの医学的な位置づけは?
日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでは、男性型脱毛症に対するt-フラバノン外用は推奨度C1「行ってもよい」と評価されています。
2017年版の推奨度を確認する
2017年版では男性型脱毛症に対するt-フラバノンの外用がCQ8に独立して掲載され、推奨度C1です。女性型脱毛症を対象とした臨床試験は実施されていないと記載されています。
【ガイドラインを読むときの注意】
- ガイドラインの版を確認する
- 対象となる脱毛症を確認する
- 推奨度を他成分と混同しない
- C1を推奨度Aと取り違えない
AGA治療薬と同等とは言えない
t-フラバノン配合育毛剤を、ミノキシジルや処方薬と同じ位置づけのAGA治療薬として説明するのは避けます。
研究報告はありますが、ガイドラインの版と推奨度を確認して位置づけを理解することが重要です。
t-フラバノン配合育毛剤を選ぶポイント
成分名だけではなく、製品の有効成分表示・効能・使用方法をまとめて確認します。
有効成分欄を確認する
医薬部外品では、有効成分とその他の成分が区別して表示されます。t-フラバノンがその製品でどのように表示されているか確認します。
【購入前の確認】
- 製品区分
- 有効成分
- 効能・効果
- 用法・注意事項
進行する薄毛は診断も検討する
生え際・頭頂部の薄毛が進む場合や、急激・まだらな脱毛がある場合は、育毛剤の成分選びだけで済ませず医療機関へ相談します。
参照資料:厚生労働省「医薬部外品の効能・効果」、消費者庁「特定商取引法・通信販売」、各製品の表示・使用説明書