育毛剤を使って頭皮に赤みやかゆみが出ると、「副作用ではないか」と不安になることがあります。ただし、「育毛剤」と呼ばれる製品には医薬部外品などがあり、一般用医薬品の発毛剤とは区分が異なります。頭皮トラブルが起きた場合は、製品区分にかかわらず無理に使い続けず、使用を中止して製品表示を確認することが基本です。
この記事では、育毛剤で起こりうる頭皮トラブルと、医薬品の副作用との違い、症状が出たときの対処法を解説します。
育毛剤に副作用はある?
製品区分によって「副作用」という言葉の扱いは異なりますが、医薬部外品や化粧品の頭皮用製品でも、肌に合わず赤み・かゆみなどのトラブルが起こる可能性はあります。
まず製品区分を確認する
医薬部外品の育毛剤、化粧品の頭皮ローション、一般用医薬品の発毛剤では位置づけが異なります。商品名だけで判断せず、容器や外箱の表示を確認してください。
医薬部外品でも肌トラブルは起こりうる
医薬部外品だから誰にでも刺激が起きないわけではありません。配合成分が肌に合わない場合などに赤みやかゆみが生じる可能性があります。
医薬品では添付文書に副作用が記載される
一般用医薬品では、使用後に起こりうる症状や相談の目安が添付文書に示されています。発毛剤を使っている場合は、育毛剤の一般論ではなくその製品の添付文書を確認します。
育毛剤で注意したい頭皮トラブル
使用後の赤み、かゆみ、かぶれ、痛みなどは、「効いている反応」と自己判断して我慢しないことが重要です。
赤み・かゆみ・かぶれ
使用した場所に赤みやかゆみ、かぶれが出た場合は使用を中止します。症状が強い、広がる、長引く場合は皮膚科などへ相談してください。
刺激感や痛み
清涼感のある製品でも、強いヒリヒリ感や痛みを当然の反応として扱わないようにします。傷や湿疹のある頭皮へ使用できるかも製品表示を確認してください。
ふけや頭皮状態の変化
使用開始後にふけが増えるなど頭皮状態が変化した場合も、製品との関連を確認するため一度使用を見直します。別の頭皮疾患が疑われる場合は受診を検討します。
頭皮トラブルが起きた場合の対処法
症状が出たときは、新しい製品を重ねて隠そうとせず、使用中の製品を特定できる状態にして対応します。
いったん使用を中止する
製品表示に異常時の対応が記載されている場合はその指示に従います。症状があるのに使用回数を減らして続けるなど、自己判断で調整しないようにします。
商品名と成分表示を残しておく
医療機関やメーカーへ相談するときは、商品名、製品区分、使用開始時期、使用部位などを伝えられるようにしておくと確認しやすくなります。
症状が続く場合は医療機関へ相談する
使用を中止しても症状が続く、腫れや強い痛みがある、症状が広がるといった場合は皮膚科などへ相談してください。
ミノキシジル発毛剤ではどんな症状に注意する?
ミノキシジル外用薬は一般用医薬品であり、医薬部外品の育毛剤とは使用上の注意が異なります。
頭皮の発疹・発赤・かゆみなどが記載されている
PMDAで公開されているミノキシジル外用薬の説明書には、副作用の可能性がある症状として、頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感などが記載されています。
頭皮以外の症状にも注意する
同じ説明書には、頭痛、めまい、胸の痛み、心拍が速くなる、原因の分からない急激な体重増加、手足のむくみなども相談が必要な症状として示されています。
症状が出たら説明書を持って相談する
副作用の可能性がある症状が現れた場合は、直ちに使用を中止し、説明書を持って医師または薬剤師へ相談するよう記載されています。個別製品の添付文書を優先してください。
参照資料:PMDA「一般用医薬品 添付文書」、厚生労働省「医薬部外品の効能・効果」、日本皮膚科学会ガイドライン2017年版