自毛植毛は何回までできる?ドナー量と追加手術の考え方

自毛植毛は何回までできる?ドナー量と追加手術の考え方

自毛植毛を検討すると、「1回で足りなければ何回まで追加できるのか」が気になるところです。しかし、自毛植毛にすべての人へ共通する「最大○回」という上限を設定することはできません。追加手術が可能かどうかは、採取できるドナー毛の量や頭皮の状態、過去の採取方法、今後の薄毛の進行などによって変わります。

この記事では、自毛植毛の回数を左右するドナー量と、2回目以降の手術を考えるときの確認ポイントを解説します。

自毛植毛は何回までできる?

手術回数だけを基準に「あと何回できる」と判断することはできません。自毛植毛では自分の毛包を移動させるため、利用できるドナーには限りがあります。

回数より残っているドナー量が重要

同じ2回目の手術でも、1回目に採取したグラフト数や採取範囲、ドナー部の密度などによって条件は異なります。回数だけでは追加採取の余力を判断できません。

1回あたりの移植量は人によって異なる

必要な移植範囲、希望する密度、採取可能なドナーなどを踏まえて手術計画を立てます。「1回につき必ず○株」といった共通の移植量が決まっているわけではありません。

追加手術の可否は診察で判断する

過去に植毛を受けている場合は、ドナー部と移植部の状態を診察し、追加採取や追加移植が可能かを判断します。以前の手術記録があれば受診時に伝えましょう。

ドナー量が追加手術を左右する理由

自毛植毛は毛を新しく作る治療ではなく、主に後頭部などにある毛包を薄毛部分へ再配置する手術です。そのため、使えるドナーを将来分まで考えて配分する必要があります。

採取した毛包は元の場所に増えて戻るわけではない

ドナー部から移植用として採取した毛包を、同じ場所で再び利用できるわけではありません。追加手術を想定するなら、残存するドナーの量と見た目を考慮します。

採取できる範囲には個人差がある

後頭部や側頭部の毛髪密度、毛の太さ、頭皮の状態などには個人差があります。採取可能量は診察せずに本数だけで決められるものではありません。

採りすぎるとドナー部の見た目にも影響する

ドナーを過剰に採取すれば、採取部が薄く見えるなど外観上の問題につながる可能性があります。移植部だけでなく、採取後のドナー部を自然に保つことも計画の一部です。

2回目以降の自毛植毛を検討する場面

追加手術を検討する理由は「1回目が失敗したから」とは限りません。薄毛範囲の変化や希望するデザインなどによって追加移植を相談することがあります。

別の薄毛範囲へ追加したい場合

最初の手術で前頭部を中心に移植し、その後に別の部位への移植を検討するなど、複数回に分けて計画することがあります。

既存毛のAGAが進行した場合

自毛植毛は既存毛のAGA進行そのものを止める治療ではありません。時間の経過とともに植毛していない部分の薄毛が進み、新たな範囲への対応を検討する場合があります。

密度やデザインを調整したい場合

初回手術後の状態を確認したうえで、密度やヘアラインなどについて追加手術を相談することがあります。ただし、希望だけでなく残存ドナーとのバランスが必要です。

追加手術の前に確認したいポイント

手術回数に制限がないと考えてドナーを使うのではなく、将来のAGA進行まで含めた長期計画を立てることが重要です。

これまでの採取量を確認する

過去の手術で何グラフト程度をどの範囲から採取したかを確認します。別の医療機関で追加手術を受ける場合は、分かる範囲で過去の手術内容を伝えてください。

残存ドナーと将来の薄毛範囲を評価する

現在移植したい場所だけでドナーを使い切らず、今後AGAが進行した場合にどの範囲への対応が必要になり得るかも考えます。

AGA治療との組み合わせを相談する

既存毛を維持する目的で、内服薬や外用薬などを併用するか医師と相談します。日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでは、男性型脱毛症に対する自毛植毛術は推奨度Bとされていますが、薬物治療による効果が十分でない症例などを踏まえた位置づけが示されています。

参照資料:日本皮膚科学会ガイドライン2017年版、国税庁「医療費控除」、NHS「Hair transplant」

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