自毛植毛は、入院せず手術当日に帰宅する形で行われることがあります。ただし「日帰り=手軽な処置」という意味ではなく、外科手術として術前準備・麻酔・採取・移植・術後管理が必要です。使用する麻酔や鎮静、手術規模、遠方からの来院などによって帰宅方法や宿泊の判断も変わります。
自毛植毛は日帰りで受けられる?
日帰りで実施する施設はありますが、適否や当日の滞在時間は手術内容と患者の状態によって異なります。
入院しない手術として行われることがある
手術後に状態を確認し、その日のうちに帰宅する流れが採用される場合があります。
- 当日来院
- 手術
- 術後確認
- 帰宅
日帰りでも長時間になる場合がある
株数が多い場合などは院内滞在が長くなる可能性があります。
- 予定株数
- 術式
- 準備・休憩
遠方なら宿泊も検討する
長距離移動が必要な場合は、術後の負担や翌日の診察予定などを医療機関へ確認します。
- 帰宅距離
- 交通手段
- 翌日診察
日帰り可否は担当医に確認する
基礎疾患や使用する薬なども含め、個別に確認します。
「多くの人が日帰りだから自分も大丈夫」と決めず、手術計画に合わせて確認しましょう。
手術当日はどんな流れ?
当日の手順は施設で異なりますが、術前確認、デザイン、麻酔、採取・移植、術後説明が基本になります。
受付と体調確認
体調、服薬、術前指示を守れているかなどを確認します。
- 体調
- 服薬
- 術前指示
デザインと麻酔
移植範囲や生え際を確認し、手術準備と麻酔を行います。
- 移植デザイン
- ドナー確認
- 麻酔
採取と移植
FUEまたはFUTなどの方法でドナーを採取し、計画した部位へ移植します。
- 採取
- グラフト管理
- 移植
術後説明を受けて帰宅する
洗髪、睡眠、運動、薬、緊急連絡先などを確認します。
帰宅前に書面などで術後の注意事項を確認しておくと安心です。
帰宅後に気をつけたいこと
移植部と採取部を保護し、医療機関から受けた術後指示を優先します。
移植部をこすらない
移植直後は移植部への摩擦や強い刺激を避けるよう指示されるのが一般的です。
- こすらない
- 引っかけない
- 指示された洗髪法を守る
睡眠姿勢の指示を確認する
腫れへの対策などで睡眠姿勢について指示される場合があります。
- 枕
- 頭の位置
- 移植部への接触
処方薬は指示通り使う
鎮痛薬などが処方された場合は用法・用量に従います。
自己判断で薬を増減したり、他の薬を追加したりせず、不明点は医療機関へ確認してください。
異常時の連絡先を確認する
強い・悪化する痛み、出血、発熱など、医療機関から説明された受診目安に該当する場合は連絡します。
術後の症状を自己判断だけで様子見せず、事前に示された相談基準を使いましょう。
日帰り手術前に準備しておくこと
帰宅まで含めて計画しておくと、手術当日の負担を減らせます。
帰宅手段を決める
鎮静を受けた場合は自分で運転して帰れません。通常は鎮静後24時間、運転を避け、施設からより長い制限があれば従います。送迎や付き添いを事前に手配してください。
- 電車・タクシー
- 付き添い
- 自家用車の可否
前開きの服などを確認する
移植部に触れにくい服装を案内する施設もあります。指定があれば従います。
- 服装
- 帽子の可否
- 持ち物
仕事復帰の予定を確認する
赤みや腫れ、採取部の見え方を考慮して休みを調整します。
- 仕事内容
- 人前に出る予定
- 術後診察
術後フォローまで確認する
手術当日だけでなく、翌日以降の診察や相談方法もクリニック選びの比較項目です。
日帰りできるかだけでなく、帰宅後に相談できる体制まで確認しましょう。
参照資料:NHS「Hair transplant」、Guy’s and St Thomas’ NHS Foundation Trust「Instructions after an anaesthetic or sedation」