自毛植毛後にミノキシジル外用を使う場合は、手術直後に自己判断で再開せず、移植部や採取部の状態を確認した医師の指示に従います。
再開時期は術式、創部の回復、使用製品、術後経過などによって異なり得るため、「術後○日から」と一律に決めるのは適切ではありません。また、外用薬と内服薬は位置づけが異なります。
自毛植毛後にミノキシジルは使える?
術後にミノキシジル外用を使用することはありますが、再開の可否と時期は担当医へ確認します。
手術直後は移植部の状態を優先する
自毛植毛後は移植部と採取部に創傷があります。通常の頭皮と同じ状態ではないため、自己判断で外用薬を塗布しません。
【術後に自己判断を避けること】
- 手術直後の外用再開
- 使用量を増やす
- 複数の外用剤を重ねる
- 創部へ刺激のある製品を使う
使っていた製品を医師へ伝える
術前からミノキシジル外用薬を使用していた場合は、製品名、濃度、使用回数、最後に使用した時期を伝えます。
術前に使っていたからといって、術後も同じタイミング・方法で自動的に再開しないようにします。
ミノキシジルの再開時期を一律に決められない理由
創部の回復状態や手術方法が異なるため、再開時期は個別に確認する必要があります。
術式や回復経過が人によって異なる
採取方法や移植範囲、頭皮の状態、傷の治り方によって術後経過は異なります。
- 移植部の回復
- 採取部の回復
- 使用する製品
- 担当医の術後指示
製品の使用上の注意も確認する
ミノキシジル外用薬のリアップでは、傷・湿疹・炎症のある頭皮には使用せず、治ってから使用するよう案内されています。術後の創部へ塗らず、傷の回復を確認してから再開します。使用する製品の説明書も確認してください。
【再開を急がず相談】
- 赤みや腫れが強い
- 傷が治っていない
- 痛みが続いている
- 感染が疑われる変化がある
外用ミノキシジルと内服ミノキシジルを区別する
「ミノキシジル」という名称が同じでも、外用と内服は同じ位置づけではありません。
外用ミノキシジルは推奨度A
日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでは、男性型・女性型脱毛症へのミノキシジル外用は推奨度Aです。
【外用で確認すること】
- 対象となる脱毛症
- 製品の濃度
- 用法・用量
- 頭皮症状などの副作用
ミノキシジル内服は推奨度D
同ガイドラインでは、ミノキシジル内服は推奨度D(行うべきではない)です。外用薬と同じ感覚で自己判断による服用や追加をしません。
術後のミノキシジルは、外用か内服かを明確に分けて医師へ確認します。
自毛植毛後にミノキシジルを再開するときの確認ポイント
再開日はインターネット上の一律の日数ではなく、自分の術後経過を診た担当医の指示で決めます。
診察時に具体的な使い方を確認する
いつから、どの部位に、どの製品を、どの用法で使うかを確認します。
【再開前の質問】
- いつから再開できるか
- 移植部へ塗布してよいか
- 使用する製品・濃度
- 異常時の連絡方法
異常があれば使用継続を自己判断しない
使用後に発疹・発赤、かゆみ、かぶれなどが現れた場合は、直ちに使用を中止し、説明書を持って医師または薬剤師へ相談してください。強い症状になるまで使い続けないでください。
再開時期は手術からの日数だけでなく、創部の回復と使用する製品を確認して決めます。
参照資料:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」、大正製薬「リアップシリーズのよくあるご質問」「お悩み回答ページ②」