ヘアカラーで薄毛そのものが改善するわけではありませんが、髪と頭皮の色の差を調整することで、地肌の見え方が変わる場合があります。ただし、似合う色や自毛の状態によって見え方は異なり、染毛剤には皮膚障害のリスクもあるため、安全面を優先して選びましょう。
染毛前後の安全上の注意
酸化染毛剤の白髪染め・ヘアカラーは、毎回使用48時間前から説明書どおりに皮膚アレルギー試験を行います。過去にヘアカラーでかぶれた人は、再使用や自己判断のパッチテストをせず皮膚科へ相談してください。
使用中にかゆみ、発疹、刺激などが出たら直ちに中止して洗い流します。息苦しさや全身のじんましんなどが出た場合は、すぐに救急要請してください。
髪色と地肌のコントラストで見え方が変わる
薄毛部分は髪の隙間から頭皮が見えるため、髪と頭皮の明暗差が大きいほど境界が強く見える場合があります。
黒髪が必ず薄毛を隠すとは限らない
明るい頭皮と濃い髪の差が強い場合、分け目や毛束の隙間が目立つことがあります。
明るくすれば必ず隠れるわけでもない
肌色、髪質、毛量、照明によって見え方は変わるため、一律の最適色はありません。
根元と毛先の色差も確認する
カラー後に根元が伸びると色の境界が生まれるため、維持方法も考えます。
薄毛を目立ちにくくする色は実際の見え方で選ぶ
色番号だけで決めず、顔色や眉、自毛の質感とのバランスを確認します。
美容室で分け目やつむじも見てもらう
正面だけでなく、上から見たときの頭皮とのコントラストを確認します。
一気に大きく明るくする必要はない
希望する印象と髪の状態を相談し、無理な施術を避けます。
白髪とのなじみも考える
白髪を完全に濃く染めるか、周囲となじませるかでも地肌の見え方が変わります。
【髪色だけで薄毛の見え方は決まらない】
髪と頭皮のコントラストに加え、毛量、髪型、分け目、照明などでも見え方が変わります。黒・明るい色のどちらかを一律に正解とはしません。
ヘアカラーの皮膚トラブルに注意する
酸化染毛剤はアレルギー性接触皮膚炎を起こすことがあり、過去に問題がなくても使用を続けるうちに発症する場合があります。
製品の使用説明と皮膚アレルギー試験を守る
酸化染毛剤では使用前の皮膚アレルギー試験など、製品に記載された注意事項に従います。
以前ヘアカラーでかぶれた人は自己判断で再使用しない
過去に染毛剤で異常があった場合は、同じような製品を安易に使わず専門家へ相談します。
かゆみ・赤み・痛みなどが出たら使用を中止する
異常が出た場合は原因候補の使用をやめ、必要に応じて医療機関を受診します。
カラーは薄毛治療ではなく見え方を調整する方法
髪色を変えても毛髪の本数を増やしたり、AGAなどの脱毛症を治療したりするものではありません。
切れ毛と脱毛を区別する
染毛やブリーチによる毛幹へのダメージと、毛根から進む脱毛症は分けて考えます。
頭皮に炎症があるときは染毛を優先しない
傷や皮膚症状がある場合は製品の注意事項に従い、状態が落ち着くまで施術を見合わせます。
進行する薄毛は別に原因を確認する
生え際や頭頂部などの薄毛が続く場合は、カラーだけで対応せず医療機関へ相談してください。
参考資料:日本ヘアカラー工業会「皮膚アレルギー試験(パッチテスト)について」「ヘアカラーによるアレルギー反応」