プロペシアは、フィナステリドを有効成分とする男性型脱毛症(AGA)用の処方箋医薬品です。「プロペシアとフィナステリドは別の治療薬なのか」と迷うことがありますが、プロペシアは製品名、フィナステリドは有効成分名です。 国内での効能・効果は「男性における男性型脱毛症の進行遅延」であり、他の脱毛症や女性への適応はありません。
プロペシアの有効成分はフィナステリド
プロペシア錠0.2mgと1mgはいずれも、有効成分としてフィナステリドを含みます。プロペシアは先発医薬品の商品名で、フィナステリドは薬の作用を担う成分の名称です。
【プロペシアとフィナステリドの関係】
- プロペシア:医薬品の商品名
- フィナステリド:有効成分名
- 国内の適応:男性における男性型脱毛症の進行遅延
0.2mg錠と1mg錠がある
国内のプロペシアには0.2mg錠と1mg錠があります。男性成人には通常0.2mgを1日1回投与し、必要に応じて増量できますが、1日1mgが上限です。
AGA以外の脱毛症に使う薬ではない
添付文書では、男性における男性型脱毛症のみが適応で、他の脱毛症には適応がないと明記されています。抜け毛があるという症状だけでAGAと決めつけて使用するものではありません。
参考情報:プロペシア錠
プロペシアはAGAの進行を遅らせる薬
プロペシアの承認された効能は「男性における男性型脱毛症の進行遅延」です。 5α還元酵素II型を阻害し、テストステロンからジヒドロテストステロン(DHT)への変換を抑える作用を持ちます。
発毛剤のミノキシジルとは役割が異なる
フィナステリドはAGAの進行遅延を目的とする薬です。一方、ミノキシジル外用薬は発毛・育毛および脱毛の進行予防を効能とする製品があります。同じ薄毛治療でも、薬の作用や位置づけを同一視しないことが重要です。
効果確認には通常6か月の連日投与が必要
3か月の連日投与で効果が現れる場合もありますが、添付文書では効果確認まで通常6か月の連日投与が必要とされています。6か月以上投与してもAGAの進行遅延がみられない場合は投薬を中止します。継続する場合も、定期的な効果確認が必要です。
プロペシアの副作用と注意点
添付文書にはリビドー減退、勃起機能不全、射精障害などが記載されています。また、重大な副作用として肝機能障害が記載されています。服用中に異常を感じた場合は、自己判断で放置せず処方医や薬剤師へ相談してください。
PSA値に影響する
フィナステリド服用中は血清PSA濃度が低下するため、前立腺がんの検査などでPSAを測定するときは服用中であることを医師へ伝えます。
女性や20歳未満への適応はない
プロペシアは女性への適応がなく、20歳未満では安全性と有効性が確立されていません。妊婦または妊娠している可能性のある女性、授乳中の女性への投与は禁忌です。
プロペシアと後発医薬品は商品名や製造元が異なる
フィナステリドを有効成分とする後発医薬品も国内で承認されています。 「フィナステリド錠○mg『メーカー名』」などの名称で流通しており、プロペシアとは商品名や製造販売業者などが異なります。
処方された製品名を確認する
同じフィナステリド製剤でも、製造販売業者や添加剤、錠剤の外観などが異なる場合があります。薬を受け取ったときは、成分名だけでなく製品名と用量も確認しましょう。
参照資料:PMDA「プロペシア錠0.2mg/1mg 電子添文」(2023年8月改訂)


