デュタステリドでは、勃起不全(ED)を含む性機能不全が副作用として報告されています。AGA治療用の国内添付文書では、リビドー減退・勃起不全・射精障害を含む性機能不全が1%以上の副作用として記載されています。ただし、服用した人が必ずEDになるわけではありません。
勃起機能は体調、心理状態、生活習慣、基礎疾患、ほかの薬などの影響も受けます。デュタステリド服用後に変化を感じた場合は、原因を自己判断せず処方医へ相談します。
デュタステリドでEDになることはある?
勃起不全は、デュタステリドの添付文書に記載されている性機能不全の一つです。副作用として起こる可能性はありますが、すべての服用者に生じるものではありません。
勃起不全は性機能不全として記載されている
国内添付文書では、リビドー減退、勃起不全、射精障害を含む性機能不全が1%以上の副作用として記載されています。
【添付文書に記載された性機能症状】
- リビドー減退
- 勃起不全
- 射精障害
「1%以上」は性機能不全の区分であり、勃起不全だけの発現率を示す数字として扱わないようにします。
服用者全員がEDになるわけではない
副作用として記載されていることと、服用すれば必ず症状が出ることは別です。
EDの可能性は理解しつつ、症状がない段階から必ず起こると決めつける必要はありません。
不安が強い場合は治療開始前に医師へ相談できます。
EDには薬以外の原因もある
勃起機能には年齢、心理状態、血管系の病気、糖尿病、生活習慣、ほかの薬など多くの要因が関係します。
【原因を一つに決めつけない】
- 症状が始まった時期
- ほかの体調変化
- 基礎疾患
- 使用中の薬
デュタステリド服用後に起きたという理由だけで因果関係を確定しないようにします。
中止後も性機能不全が持続したとの報告がある
添付文書では、性機能不全について投与中止後も持続したとの報告があることが記載されています。
【症状が続く場合】
- 服用変更後の経過を記録する
- 症状が続くことを医師へ伝える
- ほかの原因も含めて評価を受ける
「中止すれば必ずすぐ元に戻る」と断定することも避けます。
デュタステリド服用中にEDが気になったら何を確認する?
勃起機能の変化を感じたら、症状の開始時期や程度、ほかの体調変化を整理して医師へ伝えます。
服用開始日と症状の開始時期を記録する
デュタステリドを飲み始めた時期と、勃起機能の変化を感じ始めた時期を確認します。
【記録する内容】
- 服用開始日
- 症状が始まった時期
- 症状の頻度や程度
- 生活への影響
診察時の評価材料になります。
性欲や射精の変化も確認する
添付文書では勃起不全だけでなく、リビドー減退や射精障害も性機能不全として記載されています。
- 性欲の変化
- 勃起機能の変化
- 射精に関する変化
- そのほか気になる性機能症状
複数の変化がある場合はまとめて医師へ伝えます。
使用中の薬や病気を共有する
EDには複数の要因が関係するため、AGA治療以外の病気や薬についても医師へ伝えます。
- 処方薬
- 市販薬やサプリメント
- 既往歴
- 最近の体調変化
原因を幅広く確認するための情報になります。
症状による不安も相談する
症状そのものが軽くても、性機能への不安によってAGA治療を続けにくくなる場合があります。
症状の程度だけでなく、治療を続けることへの不安も相談材料になります。
治療上の利益と本人の希望を踏まえて方針を検討します。
EDが起きたらデュタステリドを中止する?
勃起不全が疑われる場合も、自己判断で一律に中止・減量するのではなく、症状とAGAへの効果を踏まえて処方医と対応を決めます。
自己判断で服用方法を変えない
独自に減量や休薬をすると、AGAへの治療効果や副作用との関係を評価しにくくなることがあります。
【避けたい対応】
- 勝手に減量する
- 独自に隔日服用へ変更する
- 別のAGA薬へ自己判断で切り替える
処方内容を変更したい場合は医師へ相談します。
症状とAGAへの効果を合わせて判断する
治療方針は、性機能症状の程度だけでなくAGAへの効果や治療継続の希望も含めて検討します。
【治療方針の判断材料】
- ED症状の程度
- AGAへの効果
- 生活への影響
- 本人の治療希望
一律の対応ではなく個別に判断します。
症状が持続する場合は再度相談する
投与中止後も性機能不全が持続したとの報告があるため、服用を変更した後も症状が続く場合は医師へ伝えます。
服用変更後もEDが続く場合は、そのままにせず必要な評価を受けます。
ほかの原因がないかも含めて確認します。
ED治療薬を自己判断で追加しない
勃起機能が気になる場合でも、自己判断で別の薬を追加するのではなく、現在の治療や健康状態を医師に伝えます。
【追加治療を考える前に】
- 現在のAGA治療を伝える
- 基礎疾患を伝える
- 使用中の薬を共有する
- 医師に適否を確認する
安全性を確認したうえで必要な治療を検討します。
| 画像・名称 | 特徴 | 公式 |
|---|---|---|
| スキャビジョン薄毛検査を導入し、初診からオンライン診療にも対応する。 | 公式 |
デュタステリドとEDについて治療前に知っておきたいこと
EDはデュタステリドで報告されている副作用の一つですが、発症を過度に恐れることも、症状を軽視することも避けることが大切です。
副作用情報を正しく読む
性機能不全が1%以上という添付文書の記載は、リビドー減退・勃起不全・射精障害を含む区分です。
【数字の読み方】
- 勃起不全だけの発現率ではない
- すべての人に起こるわけではない
- 個人の発症を予測する数字ではない
数字の意味を区別して理解します。
治療前の性機能について伝える
治療開始前からEDなどの悩みがある場合は、あらかじめ医師へ伝えると服用後の変化を評価しやすくなります。
- 現在の勃起機能
- 性欲や射精の状態
- 既往歴
- 使用中の薬
相談内容に応じて治療方針を検討します。
体験談だけで発症を予測しない
参考情報:ザガーロカプセル
個人の体験談だけでは、副作用の発生頻度や薬との因果関係を判断できません。
副作用については添付文書などの公的情報と自分の症状をもとに医師へ相談します。
不安な情報を見つけた場合も診察で確認できます。
効果と安全性を定期的に確認する
治療継続中はAGAの状態だけでなく、性機能を含む副作用についても確認します。
【継続時の確認事項】
- AGAへの効果
- 勃起機能の変化
- そのほかの副作用
- 治療継続の希望
効果と安全性の両面から治療を見直します。
参照資料:PMDA「ザガーロカプセル0.1mg/0.5mg 電子添文」(2025年8月改訂)


