t-フラバノンはどんな育毛成分?毛髪の成長との関係を解説

t-フラバノンはどんな育毛成分?毛髪の成長との関係を解説

t-フラバノンは、毛髪の成長サイクルに着目して開発された育毛有効成分です。毛髪は成長期、退行期、休止期という周期を繰り返しており、その中でも髪が伸びる成長期を保つことが重要になります。t-フラバノンは、毛乳頭細胞から生じるTGF-βの活性化を抑え、髪が退行期へ移るのを抑制することで成長期を維持する方向に働くと考えられています。

毛髪は成長期と休止期を繰り返している

毛髪は一本の毛が永久に伸び続けるのではなく、一定の毛周期を繰り返します。髪を太く長く育てるには、毛母細胞が活発に働く成長期が重要です。

成長期には毛母細胞が活発に増殖する

毛根では毛母細胞が分裂・増殖し、毛髪を形成します。毛乳頭は毛母細胞の増殖を調節する役割を持ち、毛の成長に深く関係しています。

退行期に入ると毛の成長が弱まる

成長期の後には退行期、休止期へ移ります。薄毛を考えるときは、単に抜けた本数を見るだけでなく、毛がどの程度成長期を保てているかも重要な要素になります。

 
t-フラバノンの特徴は、髪の成長サイクル、とくに成長期を保つ働きに着目している点です。

t-フラバノンはTGF-βの活性化を抑える

花王の研究では、毛乳頭細胞で産生されるTGF-βが毛母細胞の分裂・増殖を抑え、髪の成長を抑制する方向に作用すると説明されています。t-フラバノンはTGF-βの活性化を抑えることで、毛髪が退行期や休止期へ誘導されるのを抑え、成長期を維持する方向に働くとされています。

毛乳頭と毛母細胞の関係に着目した成分

t-フラバノンは、単に頭皮表面を整えることだけを目的とした成分ではありません。毛乳頭と毛母細胞の相互作用を研究する過程で開発されています。

培養試験では毛母細胞の増殖促進が確認されている

花王は毛母細胞と毛乳頭を用いた培養試験で、t-フラバノンを添加した場合に毛母細胞の増殖が促進されたとしています。また、毛根を用いた試験でも毛の成長促進が確認されたと報告しています。

【毛髪成長との関係】

  • TGF-βの活性化を抑える方向に働く
  • 退行期への移行を抑える
  • 髪の成長期を保つ
  • 毛母細胞の増殖促進に関する研究がある

太く長く抜けにくい髪を育てる方向に働く

t-フラバノン配合の医薬部外品では、毛根に作用して髪の成長期を保ち、太く長く育てることが製品特長として示されています。毛の本数だけに着目するのではなく、髪の太さや抜けにくさも育毛を考えるうえで重要です。

毛髪径に関する臨床研究がある

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、t-フラバノン外用は推奨度C1です。男性型脱毛症では毛髪径の増大などを示した研究がある一方、有効性の根拠は弱いと整理されています。

抜け毛に関する試験も報告されている

同ガイドラインでは、外用後に抜け毛数が減少した研究も取り上げられています。また、花王は毛髪の抜けにくさに関する試験結果も公表しています。

t-フラバノンの研究結果は適切な範囲で理解する

t-フラバノンには毛髪成長に関する研究がありますが、薄毛の原因や進行度は人によって異なります。研究結果を「誰でも確実に髪が増える」という意味に置き換えないことが重要です。

医薬部外品としての効能・効果を確認する

t-フラバノン配合の薬用育毛剤には、育毛、発毛促進、脱毛の予防などを効能・効果とする製品があります。実際に使用する際は、その製品に表示された効能・効果と使用方法を確認してください。

AGA治療薬とは役割が異なる

t-フラバノン配合育毛剤は、フィナステリドやデュタステリドなどの処方薬と同じ作用機序ではありません。また、一般用医薬品のミノキシジル発毛剤とも製品区分が異なります。

t-フラバノンは、TGF-βの活性化を抑えて毛髪の成長期を保つ方向に働き、太く長く抜けにくい髪を育てることを目指した育毛成分です。成分の研究内容と製品に認められた効能・効果を分けて理解しましょう。

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