頭皮の赤みとかゆみは、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、その他の湿疹など複数の皮膚トラブルで起こります。症状だけで病名を決めず、フケ・鱗屑・滲出の有無、使用した製品、症状が続く期間などを確認します。強く洗う・削る・掻くといった刺激を避け、炎症が続く場合は原因を確認することが大切です。
頭皮が赤くてかゆい主な原因
まず、付着物や赤みの見た目だけで病名を決めず、周囲の皮膚症状と経過を合わせて確認することが重要です。
脂漏性皮膚炎では紅斑と鱗屑がみられる
脂漏性皮膚炎は頭皮などの脂漏部位に紅斑と鱗屑が出る疾患です。皮膚常在菌のMalasseziaなどが病態に関与すると考えられています。
接触皮膚炎でもかゆみ・赤みが出る
皮膚に接触した物質による湿疹性の炎症反応で、紅斑やかゆみなどが生じます。ヘアケア製品も原因候補になり得ます。
掻き壊しが症状を悪化させる
かゆい部分を爪で繰り返し掻くと皮膚を傷つけ、さらに炎症や痛みが加わる場合があります。
原因を考えるときに確認したいこと
似た症状でも成り立ちや原因は異なるため、違いを整理して過度な自己処置を避けます。
フケや鱗屑の性状を見る
乾いた細かなフケか、べたつく鱗屑か、痂皮や滲出を伴うかなどを確認します。
新しく使った製品がないか確認する
シャンプー、染毛剤、育毛剤、整髪料などを変えた時期と症状の出現が重ならないか確認します。
頭皮以外の皮疹も確認する:脂漏性皮膚炎などでは顔や耳周辺にも皮疹がみられる場合があります。
赤くてかゆいときの対処法
頭皮に炎症があるときは、汚れを落とすことより刺激を増やさないことを優先します。
爪で掻かない
強く掻くと傷や出血につながるため、できるだけ刺激を避けます。
強い洗浄やマッサージを控える
症状がある頭皮を洗浄力の強い製品で何度も洗ったり、マッサージ器で刺激したりしないようにします。
原因が疑われる製品の使用を見直す:特定製品の使用後に症状が出た場合は使用を中止し、症状が強い場合は皮膚科へ相談します。
皮膚科を受診したい症状
症状が強い、長引く、繰り返す場合はセルフケアだけで対応せず皮膚科への相談を検討します。
症状が続く・繰り返す
セルフケアで改善しない、赤みとかゆみを何度も繰り返す場合は原因の確認が必要です。
腫れ・水疱・滲出・強い痛みがある
強い炎症を示す症状がある場合は、自己流のケアを続けず早めに受診します。
抜け毛や脱毛を伴う
炎症とともに毛量低下や脱毛が目立つ場合は、頭皮疾患と脱毛症の両面から皮膚科で相談します。