頭皮にニキビのようなできものができると、皮脂や毛穴詰まりが原因だと思いがちです。しかし頭皮の赤いできものには、尋常性痤瘡だけでなく毛包炎など別の皮膚疾患もあります。皮脂を取り切るケアに偏らず、炎症の状態や刺激要因を確認しましょう。
頭皮のニキビは毛包・皮脂腺で起こる炎症を考える
頭皮にも毛包と皮脂腺があり、ニキビのような皮疹が生じることがあります。ただし、赤いできものをすべて尋常性痤瘡と自己診断することはできません。
毛穴の詰まりだけで説明しない
尋常性痤瘡では面皰を形成し、炎症が加わると赤い丘疹や膿疱などがみられます。
皮脂は関係するが多いだけで病名は決まらない
皮脂分泌は痤瘡の病態に関係しますが、頭皮が脂っぽいという理由だけでニキビとは判断できません。
毛包炎など似た皮疹もある
毛包を中心とした赤い丘疹や膿疱は毛包炎などでもみられるため、反復する場合は皮膚科で確認します。
頭皮への刺激や蒸れも確認する
皮脂を取り切ろうとするより、できものが出る前後の環境を整理します。
帽子やヘルメットによる蒸れを見直す
汗をかいた状態で長時間蒸れる場合は、使用後に頭皮と装具を清潔に保ちます。
整髪料を頭皮へ付けすぎない
ワックスやスプレーは髪へ使い、頭皮へ大量に付着させないようにします。
爪やブラシで強くこすらない
毛穴をきれいにしようとして強い摩擦を加えると、炎症部位を傷つける可能性があります。
頭皮ニキビが気になるときの洗い方
できものがあるからと洗浄を極端に強くする必要はありません。
通常の洗髪を丁寧に行う
シャンプーを適量使い、指の腹で洗って十分にすすぎます。
洗いすぎを避ける
何度も洗ったり強いクレンジングを重ねたりすると、刺激につながる場合があります。
枕や帽子も清潔に保つ
頭皮に触れるものは定期的に洗濯・手入れし、汗や整髪料が付着したままにしないようにします。
【刺激を増やさない洗髪】
できものをこすらず、通常の洗髪と十分なすすぎを基本にします。皮脂を落とし切るための過剰な洗浄は避けます。
頭皮のできもので皮膚科を考える目安
自己流でつぶすより、炎症の程度や別の疾患の可能性を確認します。
痛みや膿が強い場合
腫れや圧痛が増している場合は、自分で内容物を押し出さず受診します。
繰り返す・広がる場合
同じ場所に反復する、数が増える場合は診断を受けます。
脱毛や強い鱗屑を伴う場合
頭部白癬など別の疾患でも膿疱や脱毛を伴うことがあるため、ニキビだけと決めつけません。