「髪を洗わないと皮脂で毛穴が詰まり、ハゲる」と心配する人もいます。しかし、洗髪しないことだけをAGAの直接的な原因と考えるのは適切ではありません。一方で、頭皮には皮脂や汗、ほこり、整髪料などが付着するため、清潔を保つための洗髪は日常的な頭皮ケアの一つです。「洗わないとAGAになる」と考えるのではなく、頭皮の汚れを適切に落とし、炎症などのトラブルを避ける目的で洗髪しましょう。
髪を洗わないことだけでAGAになるとはいえない
AGAでは、男性ホルモンの代謝によって生じるDHTなどが毛包へ作用し、毛周期が変化することが関係しています。数日髪を洗わなかった、皮脂が多かったという事実だけでAGAの原因を説明することはできません。
「毛穴の皮脂=AGAの原因」と単純化しない
頭皮の皮脂は皮脂腺から分泌されますが、皮脂があること自体がAGAを意味するわけではありません。「皮脂で毛穴が詰まると毛根が窒息してAGAになる」といった単純な説明で薄毛を判断しないようにしましょう。
洗髪していてもAGAは進行することがある
毎日丁寧に髪を洗っていても、AGAが進行する人はいます。反対に、洗髪回数だけからAGAの有無を判断することもできません。
【洗髪と薄毛で混同しないこと】
- 皮脂があること自体はAGAの診断基準ではない
- 洗髪だけでAGAを予防・治療できるわけではない
- 頭皮の清潔を保つことと発毛治療は目的が異なる
- 薄毛の原因を「洗い方」だけに決めつけない
洗わない状態が続くと皮脂や汚れが頭皮に残りやすい
AGAの直接原因とは別に、洗髪をしなければ頭皮や髪に皮脂、汗、ほこり、整髪料などが残りやすくなります。べたつき、におい、フケなどが気になる場合は、頭皮の状態に合わせて適切に洗浄することが大切です。
整髪料を使った日は洗い残しにも注意する
ワックスやスプレーなどを使用した場合は、髪や頭皮に製品が残ることがあります。予洗いをしてからシャンプーをなじませ、製品の使用方法に従ってすすぎましょう。
皮脂を落とそうとして強く洗いすぎない
べたつきが気になるからといって、爪を立てたり何度も強く洗ったりする必要はありません。強い摩擦は頭皮への刺激になるため、指の腹を使って洗います。
洗髪頻度は頭皮や生活状況に合わせて考える
すべての人に同じ洗髪頻度が適しているとは限りません。皮脂量、汗をかく量、整髪料の使用、季節、頭皮の乾燥などによって洗髪後の状態は変わります。
べたつきや汚れが気になる場合
汗を多くかいた日や整髪料を使用した日は、汚れを落とす必要性が高くなります。ただし、洗浄力の強い製品を繰り返し使えばよいという意味ではありません。
乾燥や刺激が気になる場合
洗髪後につっぱる、乾燥する、かゆみが出る場合は、洗浄力、湯温、洗い方なども見直しましょう。症状が続く場合は自己判断で洗髪をやめるのではなく、皮膚科への相談を検討してください。
薄毛が気になるなら洗髪だけで対応しない
頭皮を清潔に保つことは日常のケアですが、AGAなどの脱毛症への治療とは異なります。「毎日洗えば薄毛が治る」「洗わなければ必ずハゲる」という両極端な考え方は避けましょう。
頭皮トラブルがある場合は状態を確認する
強いかゆみ、赤み、湿疹、フケなどが続く場合は、単なる汚れだけが原因とは限りません。症状が続くときは皮膚科への相談も選択肢です。
進行する薄毛は脱毛症の種類を確認する
生え際や頭頂部の薄毛が徐々に進む場合や、急激な抜け毛、円形の脱毛などがみられる場合は、洗髪方法だけを変えて長期間様子を見ず、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。
髪を洗わないことだけでAGAになるとはいえませんが、皮脂や汗、汚れを落として頭皮を清潔に保つことは日常ケアの基本です。洗いすぎにも注意し、自分の頭皮状態に合った方法を選びましょう。