デュタステリドで精子に影響はある?妊活中に確認したいこと

デュタステリドで精子に影響はある?妊活中に確認したいこと

デュタステリドは精液量・総精子数・精子運動率などに影響する可能性が示されていますが、その変化が個々の男性の妊娠しやすさにどの程度影響するかは一律には判断できません。妊活中で服用している場合は、自己判断で中止せず、AGA治療と妊活の状況を医師へ伝えて相談します。

国内添付文書には、健康成人男性を対象とした試験で精液所見の変化が確認されたことが記載されています。数字だけで「不妊になる」「問題ない」と断定しないことが重要です。

デュタステリドは精子に影響する?

デュタステリドでは、健康成人男性を対象とした試験で精液量、総精子数、精子運動率の平均値が低下したことが添付文書に記載されています。

精液量・総精子数・精子運動率への影響が報告されている

海外の健康成人男性を対象とした52週間の試験では、デュタステリド0.5mg投与によって精液量、総精子数、精子運動率の平均値がベースラインから低下したことが報告されています。

【添付文書で確認されている項目】

  • 精液量
  • 総精子数
  • 精子運動率
  • 精子濃度と精子形態

精子濃度と精子形態には影響が認められなかったとされています。

個人差があり、妊孕性への意味は一律に決められない

試験では平均値の変化が示されていますが、個人差があります。精液所見の変化だけから、個々の男性が不妊になると断定することはできません。

 

精液所見への影響が報告されていることと、「服用すると不妊になる」ことは同じ意味ではありません。

妊活への影響が心配な場合は個別に相談します。

一部では大きな精子数減少も報告されている

添付文書では、投与52週時に総精子数がベースラインから90%以上減少した被験者が認められたことも記載されています。

【数字の解釈に注意】

  • 平均値だけでは個人の変化を予測できない
  • 大きな変化がみられた例もある
  • 妊活中の不安は医師へ相談する

研究結果を自分の精液所見としてそのまま当てはめないようにします。

服用終了後も完全に元へ戻るとは断定できない

添付文書では、投与終了後の追跡時点でも総精子数の平均値がベースラインより低かったことが記載されています。

【回復についての注意】

  • 中止後すぐ正常化すると決めつけない
  • 個人の回復時期を一律に示さない
  • 必要に応じて精液検査などを医師と相談する

自己判断で休薬期間を設定するのではなく、妊活の予定も含めて相談します。

妊活中にデュタステリドを服用している場合の確認ポイント

妊活中は、デュタステリドの服用状況、妊活の時期、性機能や精液所見への不安を医師へ共有します。

AGA治療中であることを伝える

妊娠を希望している場合は、AGAの処方医だけでなく、不妊治療などを受けている場合はその担当医にもデュタステリドの服用を伝えます。

共有しておきたい情報

  • デュタステリドの服用状況
  • 服用している用量
  • 妊活の予定
  • ほかの薬の使用状況

複数の医療機関を受診している場合も服薬情報を共有します。

画像・名称 特徴 公式
銀座総合美容クリニック

スキャビジョン薄毛検査を導入し、初診からオンライン診療にも対応する。 公式
ゴリラクリニック

男性専門のAGA診療で、フィナステリド・デュタステリドを扱っている。 公式

参考情報:リプロダクションクリニック東京

精液所見が気になる場合は相談する

妊活が長引いている場合や精液への影響が心配な場合は、必要な検査について医師へ相談できます。

【相談できる内容】

  • 精液検査が必要か
  • AGA治療を継続するか
  • 治療変更を検討するか
  • 妊活との優先順位

検査の必要性は個別の状況によって異なります。

自己判断で休薬期間を決めない

デュタステリドは体内から速やかに消失する薬ではありません。妊活のために服用を変更する場合も、独自に期間を設定するのではなく医師へ相談します。

 

「何日前にやめればよい」と自己判断で一律の休薬期間を設定しないことが大切です。

AGA治療への影響も含めて方針を決めます。

性機能の変化も妊活に関係する

デュタステリドではリビドー減退、勃起不全、射精障害を含む性機能不全も報告されています。

【妊活中に確認したい症状】

  • 性欲の変化
  • 勃起機能の変化
  • 射精に関する変化
  • 症状が始まった時期

気になる症状があれば医師へ伝えます。

デュタステリド服用中の精液と妊娠への影響をどう考える?

精液所見への影響と、パートナーや胎児への影響は分けて考える必要があります。

精液中にもデュタステリドは移行する

デュタステリドは精液中へ移行することが確認されています。ただし、精液を介して女性が曝露する量は、男性が服用する量と同じではありません。

【分けて考えるポイント】

  • 男性本人の精液所見への影響
  • 精液中への薬剤移行
  • 妊婦が薬剤そのものへ直接曝露する場合

それぞれを同じリスクとして扱わないようにします。

妊婦は漏れた薬剤に触れないよう注意する

デュタステリドは経皮吸収されるため、妊婦または妊娠している可能性のある女性は、カプセルから漏れた薬剤に触れないよう注意が必要です。

【家庭内での取り扱い】

  • カプセルを適切に保管する
  • 漏れた薬剤を妊婦等が触らない
  • 触れた場合は直ちに石けんと水で洗う

男子胎児の外生殖器発達を阻害する可能性があるためです。

男性が服用していることだけで妊娠不可とはいえない

男性側がデュタステリドを服用しているという事実だけから、子作りができないと一律に判断することはできません。

 

妊活中は「絶対に大丈夫」「絶対に避ける」と自己判断せず、精液所見への影響も含めて医師と相談します。

個別の妊活状況に応じて判断します。

不妊の原因をデュタステリドだけに決めつけない

妊娠の成立には男性側・女性側を含め多くの要因が関係します。妊活が長引いている場合にデュタステリドだけを原因と決めつけるのは適切ではありません。

【妊活が長引く場合】

  • 服薬状況を共有する
  • 必要な検査を相談する
  • 双方の要因を評価する
  • AGA治療の変更は医師と決める

必要に応じて専門的な評価を受けます。

妊活中にデュタステリドを続けるか迷ったときは?

妊活中の治療方針は、AGAへの効果、精液所見への懸念、妊活の状況、本人の希望を合わせて医師と検討します。

AGA治療の目的を確認する

デュタステリドを中止・変更するとAGA治療にも影響します。妊活だけでなくAGA治療の目標も共有します。

【方針を考える材料】

  • AGAへの治療効果
  • 妊活の予定
  • 精液所見への不安
  • 治療変更の希望

どちらを優先したいかも含めて相談します。

必要に応じて精液検査を相談する

妊活上の問題がある場合は、精液所見を実際に確認することで判断材料が増える場合があります。

【検査を相談する場面】

  • 妊活が長引いている
  • 過去に精液所見の異常を指摘された
  • 服用後の影響が心配
  • 治療変更を検討している

検査の適否は医師が判断します。

独自の休薬や再開を繰り返さない

妊活に合わせて自己判断で中止と再開を繰り返すと、AGA治療の評価も難しくなります。

【自己判断を避けること】

  • 独自の休薬期間を設定する
  • 妊活日だけ服用を調整する
  • 別のAGA薬へ勝手に変更する

服用方法の変更は処方医と相談します。

パートナーとも情報を共有する

妊活中の薬の使用について不安がある場合は、医師から説明を受けた内容をパートナーとも共有すると判断しやすくなります。

 

妊活とAGA治療の両方を考え、必要な情報を医師・パートナーと共有して方針を決めます。

不安だけで治療を変更せず、確認できる情報をもとに判断します。

参照資料:PMDA「ザガーロカプセル0.1mg/0.5mg 電子添文」(2025年8月改訂)

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