ヘアアイロンの熱だけでAGAになるとは考えませんが、高温を繰り返したり、強く挟んで引っ張ったりすると毛髪が傷み、枝毛・切れ毛が増えて薄く見えることがあります。 花王の毛髪研究では、160℃以上の加温を繰り返すと毛髪の弾力が低下し、高温状態で強くこする・引っ張るとキューティクルが大きく脱落することが示されています。熱と物理的な力の両方を抑えることが重要です。
ヘアアイロンで薄毛になる?
アイロンによる毛幹ダメージと、AGAによる毛包のミニチュア化は別の現象です。
熱で傷んだ髪は切れやすくなる
高温の反復で毛髪内部の構造が変化し、弾力が低下すると、枝毛や切れ毛が起こりやすくなります。
切れ毛が多いと、毛量が減ったように見える場合があります。
強い引っ張りは毛根側にも負担になり得る
日本皮膚科学会は、ヘアアイロンなどで髪に引っ張る力が加わる習慣も、その強さによっては牽引性脱毛症の原因になり得ると説明しています。
【熱以外の負担】
- 強く挟む
- 根元から強く引っ張る
- 同じ束を何度も通す
- 毎回同じ方向へ牽引する
滑らせるときに必要以上の力をかけないことが大切です。
ヘアアイロンの熱で髪はどう傷む?
高温を繰り返すほど毛髪内部やキューティクルへの負担が増えやすくなります。
160℃以上の反復加熱では弾力低下が示されている
花王は、160℃以上の加温の繰り返しでコルテックス内部の繊維構造が変性し、毛髪の弾力が低下すると説明しています。
【高温使用で注意すること】
- 高温設定を常用
- 同じ束を何度も加熱
- 長時間挟む
- 強くこする・引っ張る
温度を上げれば一度で安全に仕上がる、という意味ではありません。
濡れた髪への高温使用を避ける
花王は、濡れた状態でアイロンを使うと乾くまで時間がかかり、長時間の高温加熱で傷みが進むため、毛先まで乾かしてから使うよう案内しています。
【アイロン前の準備】
- 髪を乾かす
- 絡まりを整える
- 毛束を分ける
- 必要なら対応するスタイリング剤を使用
- 湿り気がなくなってから加熱
濡れた髪から蒸気が出るような使い方は避けます。
熱ダメージを抑える正しい使い方
温度を必要以上に上げず、短時間で、同じ部分への反復を減らすことが基本です。
160℃以下を一つの目安にする
花王のヘアケア情報では、毛髪の弾力低下が起こる温度を踏まえ、アイロンは160℃以下に設定して短時間で使うことが勧められています。
- 160℃以下を目安にする
- 髪を乾かしてから使う
- 短時間で通す
- 強く挟まない
- 同じ場所を反復しない
ただし、製品の取扱説明書や髪の状態も確認してください。
傷んだ髪はさらに低い負担で扱う
カラーやパーマ、縮毛矯正などで既に傷んでいる髪は、小さな摩擦や引っ張りでも損傷が進みやすくなります。
【使用を控えたい状態】
- 切れ毛が急に増えた
- 毛先が著しく傷んでいる
- 施術直後で髪が不安定
- 頭皮に炎症がある
状態に応じて温度や使用頻度を下げる、使用を休むなど調整します。
アイロンによる切れ毛と脱毛を見分けるには?
短い切れ毛が多いのか、毛根から抜ける毛が増えているのか、薄くなる部位が進行しているのかを分けて見ます。
切れ毛では長さの違う短い毛が目立つことがある
毛幹が途中で切れると、短い毛や不ぞろいな毛が増え、手触りも悪くなることがあります。
- 短い毛が増えたか
- 枝毛が多いか
- アイロンを当てる部分と一致するか
- 生え際・頭頂部の密度が変化したか
見た目だけで原因が分からない場合もあります。
薄毛が進むならアイロンだけを原因にしない
AGAや円形脱毛症など、ヘアアイロンとは別の原因による脱毛もあります。
【結論】
- 高温反復を避ける
- 濡れた髪に使わない
- 強く引っ張らない
- 切れ毛と脱毛を区別
- 進行する薄毛は原因確認
ヘアケアを見直しても薄毛が進む場合は皮膚科などへの相談を検討しましょう。