ミノキシジルを使用していると、頭髪以外の毛が濃くなったように感じることがあります。ミノキシジルには毛の成長を促す作用があり、日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも外用時の有害事象として顔面の多毛が報告されています。外用薬は発毛させたい頭皮にだけ使用し、顔や体へ液が付着した場合はそのままにしないことが大切です。
ミノキシジルでは多毛がみられることがある
ミノキシジル外用薬は、壮年性脱毛症における発毛、育毛および脱毛の進行予防などを目的に使用される一般用医薬品です。毛の成長を促す作用があるため、使用中に頭皮以外の毛の変化がみられることがあります。
顔面の多毛は報告されている有害事象の一つ
日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、ミノキシジル外用の有害事象として、かゆみ、紅斑、落屑、毛包炎、接触皮膚炎などとともに顔面の多毛が報告されています。
毛包に作用して毛の成長を促す
日本皮膚科学会は、ミノキシジルについて毛乳頭細胞などに働きかけ、毛の成長を促す外用薬として説明しています。ただし、多毛が起こる程度には個人差があり、使用すれば必ず顔や体の毛が濃くなるわけではありません。
外用薬は頭皮以外に付着させない
ミノキシジル外用薬は、脱毛している頭皮へ使用する薬です。額、頬、首、腕など、発毛を目的としていない場所へ広げて塗らないようにしましょう。
液だれや手についた薬液に注意する
塗布時に薬液が額などへ垂れたり、塗布した手で顔や体を触ったりすると、頭皮以外へ薬液が付着する可能性があります。製品の使用方法に従い、必要以上の量を塗布しないことも大切です。
付着した場合は洗い流す
頭皮以外の皮膚へ薬液が付いた場合は、水などで洗い流します。目に入った場合は直ちに水またはぬるま湯で洗い、症状が重い場合は眼科医の診療を受けるなど、購入した製品の添付文書に従って対応してください。
【頭皮以外への付着を防ぐポイント】
- 脱毛している頭皮にだけ使用する
- 製品で定められた1回量を守る
- 液だれに注意する
- 顔や体に付いた薬液は洗い流す
- 塗布後の薬液が周囲へ付かないよう注意する
多毛が気になるときは使用方法を確認する
頭皮以外の毛が気になった場合は、まず使用量や塗布する範囲を確認します。効果を高めようとして使用回数や1回量を自己判断で増やすことは避けてください。
多く使っても効果が高まるとは限らない
一般用の男性向けミノキシジル5%製剤には、成人男性が1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布するものがあります。定められた量や回数より多く使うことを前提とした薬ではありません。
ほかの症状もあれば相談する
ミノキシジル外用薬では、頭皮の発疹・発赤、かゆみなどのほか、製品の添付文書にさまざまな相談事項が記載されています。多毛だけでなく体調変化がある場合は、添付文書を確認し、必要に応じて医師または薬剤師へ相談してください。
外用ミノキシジルは用法・用量を守って使う
ミノキシジルによる多毛を過度に恐れる必要はありませんが、適正使用は重要です。発毛させたい頭皮に決められた量を使用し、頭皮以外への付着をできるだけ避けることが基本です。
使用対象となる脱毛症か確認する
一般用ミノキシジル発毛剤は、壮年性脱毛症を対象とする製品です。円形脱毛症など、原因の異なる脱毛へ自己判断で使用するものではありません。
気になる変化は医師・薬剤師へ相談する
毛の変化だけでなく、頭皮症状や体調変化が気になる場合は自己判断で使用方法を変更せず、製品の添付文書を確認してください。判断に迷う場合は医師または薬剤師へ相談しましょう。
ミノキシジルでは顔面の多毛が報告されています。外用薬は脱毛している頭皮だけに使用し、顔や体への付着を避けながら、製品ごとの用法・用量を守ることが大切です。