メントールは、育毛剤やシャンプーなどで清涼感を与えるために使われる成分です。とくにl-メントールは、頭皮用の医薬品や医薬部外品でも使用されています。育毛・頭皮ケア製品では、頭皮のかゆみを抑えたり清涼感を与えたりする目的で配合されることがあり、製品によっては有効成分として位置づけられています。
メントールは清涼感を与える成分
メントールを皮膚へ使用すると、冷たく感じる清涼感が生じます。育毛剤やシャンプーでは、使用時の爽快感を高める目的などで配合されています。
l-メントールなどが製品に使われる
メントールには異性体があり、頭皮用製品ではl-メントールなどが使われています。厚生労働省の医薬部外品に関する基準でも、l-メントールやdl-メントールが成分として記載されています。
清涼感は頭皮が実際に大きく冷えたことを意味しない
メントールによる「スースーする」感覚は、皮膚の冷感に関係する受容体への刺激によって生じます。そのため、強い清涼感そのものを育毛効果の強さとして判断することはできません。
育毛剤ではかゆみを抑える目的にも使われる
メントールは単に香りや爽快感を付けるだけとは限りません。製品によっては、l-メントールが頭皮のかゆみを抑え、清涼感を与える成分として配合されています。
ミノキシジル発毛剤にも配合例がある
国内の一般用ミノキシジル発毛剤には、ミノキシジルとは別にl-メントールを配合した製品があります。PMDA掲載の添付文書では、l-メントールの働きを「頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます」と説明する製品があります。
発毛作用を担う成分とは別に考える
同じ製品にミノキシジルとl-メントールが入っていても、それぞれの役割は同じではありません。発毛、育毛および脱毛の進行予防を担う有効成分として記載されているのはミノキシジルであり、メントールの役割と混同しないことが重要です。
【メントールを配合する主な目的】
- 使用時に清涼感を与える
- 製品によっては頭皮のかゆみを抑える
- 爽快な使用感をつくる
- 発毛成分とは役割を分けて考える
シャンプーでは使用感を高める目的でも使われる
シャンプーでは、洗髪後の爽快感を求めてメントールを配合する場合があります。とくに暑い時期や皮脂が気になる人にとって清涼感は使用感の一要素になりますが、清涼感だけで洗浄力や頭皮への適性は判断できません。
清涼感と洗浄力は別の要素
強くスースーするシャンプーだから皮脂を多く落とせるとは限りません。洗浄力は界面活性剤などの処方に左右されるため、メントールの刺激感だけで判断しないようにしましょう。
刺激が苦手な人は使用感を確認する
メントールの清涼感を心地よく感じる人がいる一方、刺激が強いと感じる人もいます。頭皮の状態や好みに合わせて選び、異常が現れた場合は使用を中止してください。
メントール配合製品は役割を理解して選ぶ
メントール配合という表示は、発毛効果の有無を判断する基準にはなりません。AGA対策を目的とする場合は、清涼感ではなく、その製品に認められた効能・効果と有効成分を確認してください。
育毛剤と発毛剤の区分を確認する
医薬部外品の育毛剤と一般用医薬品の発毛剤では、製品区分や効能が異なります。メントールはどちらのタイプの製品でも見かける可能性があるため、メントールの有無だけでは区別できません。
頭皮に合わない場合は無理に使わない
清涼感が強いほど良いわけではありません。赤み、かゆみ、痛みなどが出た場合は製品の注意表示に従って使用を見直し、症状が続く場合は医師へ相談しましょう。
メントールは、育毛剤やシャンプーで清涼感やかゆみ対策などを目的に使われる成分です。爽快感を発毛効果と結びつけず、製品全体の有効成分と効能を確認して選びましょう。