頭皮から血が出る原因としては、かゆくて掻いた傷、できものを触ったこと、外傷などが考えられますが、繰り返す出血や治りにくい病変は自己判断しないことが大切です。 まず出血部位を確認し、爪で触る、かさぶたを剥がす、強く洗うなど再出血につながる行為を避けましょう。
頭皮から血が出る主な原因
頭皮は毛髪で傷が見えにくいため、まず掻き傷やぶつけた場所がないか確認します。
かゆみで掻き壊して出血することがある
湿疹などで強いかゆみがあると、爪で掻くことによって皮膚を傷つける場合があります。
出血の背景にかゆみが続いているなら、その原因も確認します。
できものやかさぶたを触って出血することもある
頭皮のできものや治りかけのかさぶたを剥がすと、傷が再び開いて血が出ることがあります。
【再出血を防ぐために】
- 爪で剥がさない
- ピンセットで触らない
- 硬いブラシを当てない
- 強くタオルでこすらない
同じ場所から繰り返し出血する場合は皮膚科で確認します。
頭皮の湿疹が出血の原因になる?
湿疹ではかゆみを伴うことが多く、掻き壊しによって傷や出血につながる場合があります。
接触皮膚炎などの炎症を確認する
接触皮膚炎では赤み、ぶつぶつ、小水疱、ジクジクした皮疹などがみられることがあります。
- 赤み
- 強いかゆみ
- ジクジク
- フケ・鱗屑
- 新しい製品の使用
出血だけ止めても炎症が続けば再び掻いてしまうため、原因への対応が必要です。
頭皮用製品で悪化していないか確認する
日用品や外用薬でも接触皮膚炎を起こすことがあります。
- シャンプー
- 染毛剤
- 整髪料
- 育毛・頭皮製品
- 外用薬
発症前後の製品変更を記録しておくと診察時に役立ちます。
頭皮から血が出たときに避けたいこと
止血しようとして患部を何度もこすったり、消毒薬や化粧品を自己判断で重ねたりしないようにします。
傷を何度も確認して触らない
出血部を触り続けると再び傷を開く可能性があります。
【避けたい行為】
- かさぶたを剥がす
- 患部を強く洗う
- スクラブを使う
- 強いマッサージ
- 原因不明の薬を重ねる
傷の状態に応じた処置が必要な場合は医療機関へ相談します。
外用薬で悪化する場合もある
日本皮膚科学会は、軟膏やクリームの成分・添加物でも接触皮膚炎が起こることがあるとしています。
【薬を使った後に悪化したら】
- 使用した薬を中止するか確認
- 製品名を記録
- 症状の写真を残す
- 医療機関へ相談
処方薬を使用中の場合は自己判断で治療を変更せず、処方元へ相談します。
頭皮の出血で受診を検討する目安
出血が止まりにくい、繰り返す、傷が深い、強い痛み・腫れ・膿などを伴う場合は医療機関での評価を検討します。
止まりにくい出血や大きな傷は早めに相談する
外傷の程度や服用薬、持病などによって必要な対応が変わるため、一律にセルフケアで済ませないようにします。
【早めに医療機関へ相談したい状態】
- 出血が止まりにくい
- 傷が深い・大きい
- 強い腫れ・痛み
- 膿・広がる赤み
- 頭部を強く打った
大量出血や意識の異常がある場合は119番で救急車を要請してください。
原因不明で同じ場所から出血する場合も受診する
明らかな掻き傷がないのに繰り返す場合や、治りにくいできものがある場合は皮膚科などで確認します。
【受診時に伝えること】
- いつから出血するか
- 出血の頻度
- かゆみ・痛み
- できものの有無
- 使用中の薬・頭皮製品
出血の原因を自分で決めつけず、必要に応じて診察を受けましょう。