仕事や人間関係などでストレスが強い時期に、頭皮のかゆみが気になることはあります。ただし、「ストレスがあるから頭皮がかゆい」と原因を一つに決めることはできません。
ストレスは一部の皮膚疾患でかゆみや掻破行動の悪化に関係することがありますが、頭皮のかゆみには乾燥、湿疹、接触皮膚炎など複数の原因があります。
ストレスと頭皮のかゆみはどう関係する?
日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインでは、心理的ストレッサーが症状の悪化につながる場合があり、ストレスでそう痒が強くなったときの対処も重要とされています。
また、イライラしたときなどに無意識に皮膚をかく行動が増えれば、かく刺激そのものが皮膚炎を悪化させる可能性があります。ただし、これはすべての頭皮のかゆみが心理的ストレスで生じるという意味ではありません。
【「ストレス性」と自己診断しない】
頭皮のかゆみには脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、乾燥などさまざまな原因があります。症状が続く場合は皮膚そのものの状態も確認しましょう。
かゆいときに頭皮をかき続けない
ストレスを感じると無意識に頭を触ったり、かいたりする人もいます。強くかくと皮膚が傷つき、炎症とかゆみの悪循環につながることがあります。
「気持ちの問題だから我慢する」だけで済ませず、かゆみの原因となる皮膚疾患がないかにも目を向けましょう。
生活の中でできる対処
ストレスが強いときは、休息や気分転換など自分に合った方法を取り入れます。頭皮については、汗を長く残さない、強い摩擦を避けるなど、刺激を増やさないケアを意識します。
【かゆみが気になるときの確認事項】
- 無意識に頭皮をかいていないか
- 新しいシャンプーや整髪料を使っていないか
- 赤みや鱗屑などの皮膚症状がないか
- 睡眠を妨げるほどかゆくないか
ストレスだけのせいにせず受診を検討する
赤み、湿疹、鱗屑、じくじくした部分などがある、かゆみが長引く、睡眠に影響するほど強い場合は皮膚科へ相談しましょう。
ストレスへの対処は大切ですが、皮膚疾患があればその治療も必要です。心身の両面を考えながら、頭皮症状を一つの原因だけで説明しないことが重要です。