頭皮の痛みには、湿疹や毛包周囲の炎症など皮膚そのものの問題、髪を強く引っ張る髪型による負担、神経に関連する痛みなど複数の原因があります。「乾燥のせい」と一つに決めつけず、痛む場所、皮疹の有無、髪型、痛み方を確認することが大切です。
頭皮が痛いときは皮膚の炎症がないか確認する
まず鏡などで、痛む部分に見た目の変化がないか確認します。
赤みや湿疹がある場合
シャンプー、染毛剤、頭皮用製品などが関係する接触皮膚炎では、赤みや丘疹などの皮疹とともに、かゆみやヒリヒリ感が生じることがあります。
毛穴周囲のできものが痛む場合
毛包炎など毛包周囲の炎症では、赤い丘疹や膿疱などがみられることがあります。つぶしたり強く触ったりしないようにします。
かさぶたや傷がある場合
掻き壊しや摩擦による傷があれば、シャンプーなどがしみて痛むことがあります。
髪型や外からの圧迫で頭皮が痛むこともある
皮膚に目立つ発疹がなくても、継続的な牽引や圧迫が負担になる場合があります。
きつく結ぶ髪型を見直す
ポニーテールや編み込みなど、髪を強く引っ張る髪型を習慣的に続けると毛髪へ負担がかかります。
エクステンションなどの牽引にも注意する
日本皮膚科学会は、エクステンションなどでも毛が引っ張られる力が加わり、強さによっては牽引性脱毛症の原因になり得ると説明しています。
帽子やヘルメットなどとの時間的関係を見る
特定の装具を長時間使ったときだけ痛む場合は、当たる位置や締め付けを確認します。
【まず確認すること】
- 痛む位置
- 赤み・できもの・水疱の有無
- きつい髪型をしていないか
- 新しい頭皮製品を使っていないか
原因になりそうな刺激があれば一度避け、症状の変化を確認します。
ピリピリ・ズキズキする痛みは神経症状も考える
皮膚表面の刺激だけでは説明しにくい痛みでは、神経に関連する原因も鑑別されます。
片側の痛みと発疹は帯状疱疹にも注意する
帯状疱疹では皮疹が出る前に痛みが先行することがあり、後から片側に水疱などが現れる場合があります。
発疹がなくても強い痛みが続けば相談する
痛みの原因は自己判断が難しいため、持続・悪化する場合は医療機関で評価を受けます。
頭痛と頭皮表面の痛みを区別して伝える
受診時には、皮膚を触ると痛いのか、触らなくても奥から痛むのかなど具体的に伝えます。
頭皮の痛みで受診を考えたいケース
原因不明の痛みを頭皮マッサージなどで無理に解消しようとしません。
水疱や急に広がる発疹がある場合
感染症など早めの診断・治療が必要な病気もあるため、速やかに医療機関へ相談します。
腫れ・膿・強い炎症がある場合
できものを自分でつぶさず、悪化している場合は皮膚科へ相談します。
痛みが長引く・強くなる場合
見た目に異常がなくても、痛みが続く場合はセルフケアだけで様子を見続けず受診を検討します。