フィナステリドを続けていても変化が乏しいと、「デュタステリドへ変更したほうがよいのでは」と考えることがあります。変更の判断は、服用期間、AGAの進行、服用状況、副作用、期待する治療目標などを整理して医師と行うことが重要です。自己判断で切り替えたり、2剤を重ねて服用したりするのは避けましょう。
フィナステリドからデュタステリドへの変更を相談する場面
変更を考えるときは、まず現在の治療を十分に評価できているかを確認します。
一定期間続けても変化が乏しいと感じるとき
短期間の見た目だけで判断せず、服用期間や治療前からの経過を整理して相談します。
- 服用開始時期
- 飲み忘れの有無
- 治療前後の写真
AGAの進行が気になるとき
生え際や頭頂部の変化が続く場合は、現在の治療方針が状態に合っているか医師に確認します。
「効かない」と決めつけず、AGAの経過と現在の治療を一緒に評価します。
治療目標を見直したいとき
進行抑制を重視するのか、ほかの治療も含めて検討したいのかによって相談内容が変わります。
- 気になる部位
- 期待する変化
- 継続できる費用
| 画像・名称 | 特徴 | 公式 |
|---|---|---|
| スキャビジョン薄毛検査を導入し、初診からオンライン診療にも対応する。 | 公式 |
副作用や体調変化があるとき
副作用が疑われる場合は、別の薬へ自己判断で変更するのではなく、まず処方医へ伝えます。
体調変化を理由に自己判断で中止・変更せず、医師や薬剤師へ相談しましょう。
フィナステリドとデュタステリドの違い
どちらも5α還元酵素に関係するAGA治療薬ですが、作用する酵素の型などに違いがあります。
フィナステリドは主に2型を阻害する
フィナステリドは5α還元酵素2型を阻害する薬です。
- AGA治療に用いられる
- 処方箋医薬品
- 医師の診察を受けて使用する
デュタステリドは1型と2型を阻害する
デュタステリドは5α還元酵素1型・2型を阻害します。AGA用のザガーロでは男性の男性型脱毛症が適応です。
| 薬 | 5α還元酵素 |
|---|---|
| フィナステリド | 主に2型 |
| デュタステリド | 1型・2型 |
用法や注意事項も同一ではない
薬ごとに承認された用法・用量や禁忌、注意事項があります。単純に「強
い薬」とだけ考えないことが大切です。
- 用法・用量
- 禁忌
- 副作用
- 相互作用
変更すれば必ず改善するわけではない
薬を変更したすべての人に同じ変化が起こるわけではありません。AGA以外の脱毛がないかも含めて判断します。
薬の違いだけでなく、診断と治療経過を確認して変更を検討します。
変更前に医師へ伝えたいこと
診察時に情報を整理して伝えると、変更の必要性を検討しやすくなります。
現在の服用期間と服用状況
いつから、どの薬を、どのように服用しているかを伝えます。
- 薬の名称
- 服用開始日
- 飲み忘れ
治療前からの薄毛の変化
写真があれば、同じ部位・条件で比較できるものを準備します。
- 生え際
- 頭頂部
- 分け目や毛量
服用中の薬や既往歴
デュタステリドは併用薬や肝機能などの確認が必要になる場合があります。現在使用している薬は正確に伝えます。
- 処方薬
- 市販薬
- サプリメント
- 既往歴
検査予定も伝える
デュタステリドはPSA値に影響するため、PSA検査を受ける場合は服用していることを医師へ伝える必要があります。
PSA検査を受ける際は、デュタステリド服用中であることを必ず医師へ伝えます。
自己判断で変更しないためのポイント
AGA治療薬は処方内容を自己流で組み替えるのではなく、医師と経過を確認しながら使用します。
2剤を自己判断で重ねて飲まない
フィナステリドとデュタステリドを自分の判断で併用することは避けます。
- 自己流で併用しない
- 余った薬を追加しない
- 変更日は医師と確認する
個人輸入品へ切り替えない
価格だけを理由に、国内処方から海外の個人輸入品へ切り替えると薬の確認や相談体制が変わります。
- 販売名
- 製造販売元
- 処方元
副作用も比較して相談する
変更を検討する際は効果への期待だけでなく、副作用や注意事項も確認します。
- 性機能に関する症状
- 肝機能に関する注意
- その他の体調変化
変更後も定期的に評価する
変更後もすぐに結論を出さず、医師が示した期間で経過を確認します。
変更すること自体を目的にせず、AGAの状態に合った治療を継続できるかで判断しましょう。
参照資料:PMDA「医療用医薬品 添付文書」、厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」、日本皮膚科学会ガイドライン2017年版


