男性用と女性用の育毛剤は、パッケージや香りだけでなく、配合成分や使用感が異なる場合があります。しかし、性別表示だけを見て効果の強弱を判断することはできません。比較するときは、医薬部外品などの製品区分、表示されている効能・効果、有効成分、使用方法を個別に確認することが基本です。
この記事では、男性用・女性用育毛剤の違いを、成分・使用感・選び方の観点から解説します。
男性用と女性用の育毛剤は何が違う?
男性用・女性用という名称だけで製品の中身を分類することはできず、実際の違いは各製品の処方と表示内容にあります。
有効成分の組み合わせが異なる場合がある
医薬部外品の育毛剤では、承認された有効成分が配合されています。どの成分を組み合わせているかは商品ごとに異なり、性別だけで一律に決まりません。
清涼感や香りに違いがある場合がある
メントールなどによる清涼感、香料、容器の塗布方法などは製品によって異なります。清涼感の強さだけで育毛効果を判断することはできません。
頭皮ケア成分や添加物も製品ごとに異なる
保湿成分などの添加成分も商品によって違います。乾燥しやすい、刺激を感じやすいなど自分の頭皮状態も踏まえて選びます。
成分を比較するときのポイント
育毛剤では成分数の多さだけで選ばず、有効成分とその他の成分を分け、製品が表示している効能・効果と合わせて確認します。
有効成分を確認する
医薬部外品では、有効成分とその他の成分が区別して表示されている製品があります。広告上の注目成分だけでなく、有効成分を確認します。
成分名だけで効果を決めつけない
特定の植物エキスや保湿成分が入っていることだけを理由に、発毛やAGA治療の効果があるとは判断できません。製品区分と認められた表示範囲を確認することが重要です。
刺激が気になる成分も確認する
アルコール、香料、清涼成分などの使用感は人によって異なります。使用して赤み、かゆみなどが出た場合は使用を中止し、症状が続く場合は医療機関へ相談します。
使用感はどう比較する?
育毛剤は継続して使用する製品が多いため、使用方法を守りやすいかどうかも選択基準になります。
液だれや塗りやすさ
ノズル、スプレーなど容器の形によって塗布方法が異なります。製品の使用方法に沿って頭皮へ塗布しやすいか確認します。
香りと清涼感
香りの強さや清涼感には好みがあります。毎日使うことを想定し、仕事や外出前でも使いやすいかを考えます。
使用回数と生活習慣
製品によって1日の使用回数や1回量が定められています。自己判断で量を増やすのではなく、表示どおり継続できるものを選びます。
男性用・女性用を選ぶときの注意点
育毛剤と発毛剤を同じものとして比較しないことが重要です。特にミノキシジルを有効成分とする一般用医薬品は、育毛剤とは区分が異なります。
医薬部外品と医薬品を区別する
育毛を目的とした医薬部外品と、発毛などを効能とする医薬品では区分が異なります。商品名の印象ではなく、パッケージの区分表示を確認します。
ミノキシジル製品は対象者を確認する
国内の一般用ミノキシジル外用薬には男性向け・女性向けの製品があり、濃度や使用対象が異なるものがあります。別の対象者向け製品を自己判断で使用せず、添付文書を確認してください。
薄毛の原因を性別だけで決めない
男性だからAGA、女性だから女性型脱毛症とは限りません。急な脱毛、円形の脱毛、強い頭皮症状などがある場合は、育毛剤選びより原因の確認を優先します。
参照資料:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」、厚生労働省「医薬部外品の効能・効果」